カテゴリ一覧
→
施工箇所
屋根葺き替え 外壁塗装
外壁塗装
上塗り:アステックペイントジャパン EC-5000PCM
下塗り:アステックペイントジャパン ホワイトフィーラA
使用色
8096 ライトクリーム
コーキング工事
外壁ひび割れ補修 サッシ廻り
担当営業
東山壮司
ご依頼のきっかけ
塗り替えセミナー
既存のモニエル瓦を撤去します
新しい防水シートを貼ります
屋根はルーガという瓦に葺き替えました
軽量性、耐風性、防水性に優れており地震や台風、衝撃に強い新素材の瓦です
ひび割れの補修を行いました
外壁のひび割れや欠損部を補修後、パターン(模様)を復旧します
完全に目立たないようにすることはできませんが、模様を付けることで塗装後に補修跡を目立たないようにすることができます
フィラーで下塗りをします
フィラーは外壁の微細なひび割れ、凹凸や段差、ピンホール(表面の細かな穴)がある場合、表面を平滑にしたり穴を埋めるために使用します
アステックペイントジャパン「EC-5000PCM」で中塗りをします
この塗料は伸縮率が600%ある伸びる塗料で、外壁にヒビが入ってもそのヒビに塗膜が追随し水の浸入を防ぎます
上塗りをします。今回は「8096 ライトクリーム」を使用しました
今回はセミナーにご参加いただいたお客様より、屋根から雨漏れがしているということで診断と工事を行いました。
お住まい自体は5年前の台風にて雨漏れがした際に、全面塗装を行われておりました。
屋根に関しましては、モニエル瓦を使用されておりました。
モニエル瓦とは、セメントと砂を混ぜ合わせて作られる「乾式コンクリート瓦」といわれる、元々はヨーロッパ発祥のセメント瓦のことです。主な内容成分がセメントであるため、塗装しなければ瓦自体に防水性能はありません。
モニエル瓦はセメント瓦の一種ではありますが、瓦表面の処理が特殊なため通常のセメント瓦とは少し違います。成型されたモニエル瓦には、着色スラリー(セメント、砂、骨材、顔料懸濁液の水和硬化層)というセメントの着色剤を厚めに塗られており、さらにその上をアクリル樹脂系のクリアー塗料で覆って完成させます。
施工性が良く、豪雨や強風にも耐える防水性を備えています。また、断熱性や耐震性にも優れているだけでなく、デザインにも多様性がある大変有能な屋根材です。
この瓦を造っている会社は世界的に展開している会社ですが、2010年に日本から撤退している為、現在では瓦の入手が困難となっています。
モニエル瓦の塗装を行う場合は瓦表面にある「スラリー層」を徹底的に取り除かなければならないため、細心の注意が必要です。経年劣化により脆くなったスラリー層を綺麗に取り除かずに上から再塗装をしてしまうと、古いスラリー層と一緒に塗膜が剥がれてしまいます。
そのため、入念に高圧洗浄を行い「スラリー層」を完全に除去しないと、施工不良の原因にもなります。
また、スラリー層を高圧洗浄で除去する際はかなり汚れた水が出ます。それが近隣の住宅へ飛散しないようにすることにも注意が必要です。
以前ですと、この瓦は通常の瓦と違い表面に「スラリー層」というセメントの粉が薄く吹付けている為、塗装が難しく塗装によるトラブルが多く発生しておりました。
近年では、そのスラリー層を固める「水性2液型エポキシ樹脂シーラー」と呼ばれる下塗り材が出ており、それにより容易な塗装が可能となりました。
しかし、塗装をされる際には表面の劣化したスラリー層をできるだけ取り除いてから施工をすることが重要となる為、入念な洗浄を行います。
モニエル瓦に見られる代表的な劣化症状に「ひび割れ・滑落」「瓦のズレ」「塗膜剥離・チョーキング」「漆喰の割れ・滑落」「防水シート(ルーフィング)の劣化」等が挙げられます。このような劣化症状が現れた場合は、住宅への雨水の浸入が考えられます。住宅へ雨水が浸入すると、住宅そのもの(素地)を劣化させ、住宅の寿命を縮めることになります。
そのような事態を避けるためにも、早期メンテナンスを行う必要があります。
今回実際にお住まいの診断を行いましたが、雨漏れ箇所が4箇所もあり、雨漏れ原因を完全に追及することが困難でした。
私たちは工事を提案する立場として、しっかりとした知識を持っていかなければなりません。しかし今回のように、全ての原因を突き止める事が出来ない場合も御座います。その際は、しっかりと施主様にその旨をお伝え致します。
雨漏れをしっかりと止めるためには、屋根を葺き替えする事をお勧めさせて頂きました。
原因が分からない事、部分的な補修で対応することが出来ない事をご説明させて頂きますと、施主様もご理解頂き、葺き替え工事を行う流れとなりました。
今回のご提案内容では、3種類のご提案をさせて頂きました。
- スレート屋根
- 金属屋根
- ROOGA(ルーガ)
ご提案した屋根にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
例えば①のスレート屋根ですと、工事費用は安いが、10年前後で再度塗装が必要である事、
②の金属屋根ですと、かなり軽量で耐震性にとても優れていますが、雨音等などの遮音性、また遮熱性が低い事。③のROOGA(ルーガ)ですと、台風等などの災害に強く、耐久年数も高いが、施工費が高いなどです。
各屋根材のメリット・デメリット・金額を比べて頂き、今回はROOGAでの施工となりました。
「ROOGA」はケイミュー株式会社の屋根材で軽量性、耐風性、防水性に優れた新素材の瓦で、地震や台風、衝撃に強く自然災害の多い日本ならではの屋根材です。
瓦の重さは従来の一般的な瓦の重さの約半分以下となっており、建物全体の重量が軽く重心を低く抑えることで地震の揺れを小さくします。
瓦の一枚一枚を釘で固定することで強風でも飛ばされにくいようになっており、素材自体も頑丈で飛ばされてくる飛来物にも強く、割れにくいため台風に強い屋根材です。
ですが、ROOGAは高価格で施工にも手間がかかり、メンテナンス時も純正部品を用いて行うので、ほかの屋根材に比べ工事費用が高額になります。施工期間も長くなるため、費用を安く抑えたい方にはおすすめしません。
外壁に関してはクラック(ひび割れ)がみられ、そちらの補修も行いました。
外壁・基礎の塗装表面にできる、幅0.3mm以下の微細なひび割れをヘアークラックといいます。基本的には、ヘアークラックが発生しているからといって必ずしも業者に相談する必要はありません。とはいえ、ヘアークラックが発生しているということは塗装が劣化してきている証拠でもありますので注意が必要です。
幅1mm以上のクラック
建物の構造に問題がある危険性もある上、放置するとさらにひび割れが広がってしまう可能性が高いです。早めに補修する必要があるため、一度専門家に見てもらうといいでしょう。
幅3mm以上のクラック
かなり進行してしまっており、内部に水が浸入していることが予想できる状態です。外壁からの雨漏りを防ぐためにも、今すぐの補修が必要です。
ひび割れが進行してしまうと、外壁材が剥がれたり滑落してしまう場合もあります。最悪の場合、外壁材の交換などの大規模な修繕が必要になりますので、そうなる前にメンテナンスをすることをおすすめします。
クラックが発生しているため、外壁の塗装は防水塗料の「アステックペイントジャパン EC-5000PCM」を使用しました。
EC-5000PCMは建物にヒビが入っても600%伸縮する塗膜が水の浸入を防ぎます。
一般塗料では、外壁にヒビが入ると塗膜も一緒に裂け、建物内に水が浸入してしまいますが、対してピュアアクリル塗料は、伸縮する塗膜が追随し、水を浸入させません。
一般的な弾性塗料は、塗膜を柔らかくするために樹脂に「可塑剤」という成分が含まれていますが、3~5年で気化してしまい、弾性を失ってしまいます。
対してピュアアクリル塗料は樹脂そのものが弾性をもつため、長期にわたって伸縮性を保持します。また、フッ素樹脂塗料と同等の耐候性を持ち、塗替え後の光沢を長期間保持することが出来ます。
今回はたまたま今年の災害前にご契約いただいており、年内に工事を行う事が出来ました。
しかし、契約後に台風や地震などの災害に見舞われ、屋根だけでなく壁からも雨漏れが発生してしまいました。
足場が必要な箇所の雨漏れですので、今回の工事と合わせて行わせて頂きました。
5年前の台風による雨漏れの際は、保険金は下りなかったので、今回は下りたらいいなという考えで、申請を行いたいとご要望がありましたので、弊社にてご対応させて頂きました所、満額+見舞金が出たと、大変喜んでおられました。
保険の対応を行う際には、しっかりとそれにあった資料作成が必要となります。
工事が終わってからもしばらく足場を残し、雨漏れが止まっているかの確認を行わせて頂きました。足場が長期間残っておりますと、窮屈な思いをされますが、工事をしたのに雨漏れが止まっていなければ本末転倒となってしまいます。
外壁の塗装や、雨漏れ等でご不安等がございましたら、ぜひ一度弊社にお問い合わせ頂ければと思います。