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尼崎市N様邸 外装劣化調査診断
2019.2.14
今回、診断させていただきましたお住まいの屋根は波型スレートが使用されておりました。
波型スレートは人工スレートの一種であり、セメント・石綿以外の他の繊維・混和材で製造されております。
高温や酸性による劣化はありますが、多少のことでは変化がなく、強い耐久性を保持しているため、メンテナンス費用が抑えられ、とても経済的な建材です。
表面の塗装が無くなっている箇所が見受けられました。
この瓦材はセメントが主材ですので表面の塗装が無くなると水を吸収しやすくなり、漏水のリスクが高まってしまいます。
波型スレートの止め金具や板金など多くの箇所でサビの進行が見受けられました。
サビは放置すると穴があく恐れもある為、欠損する前にメンテナンスをする事が大切です。
外壁材はモルタルが使用されておりました。
モルタルとは、セメントと砂(細骨材)を1:3の割合で水と練り混ぜてつくった材料で施工した湿式工法の外壁のことです。
コストが安く、ペースト状で施工しやすい、防火性能があるため、建築現場でよく使用される材料です。
モルタルの外壁は、非常に丈夫なイメージがありますが、素材自体の防水性能は低いため、塗装をすることで素材を水から守っています。防水機能を果たしている塗膜が劣化してくると、徐々に水分を吸収し“クラック”と呼ばれる亀裂(ひび割れ)が生じてきます。
これを放置しておくと亀裂からさらに水分が入り、壁の内部を腐らせてしまう恐れがありますので、塗り替えやコーキングの補修などの定期的なメンテナンスが必要です。
庇上にひび割れが見受けられました。
付帯物まわりのひび割れやコーキング劣化等により雨漏れの原因になる事例が多くある為、このような箇所は早めのメンテナンスをお勧め致します。
外壁との密着が経年劣化により悪くなり、表面の塗膜が浮いてきております。
塗装工事をする前にはこのような不良箇所は撤去してから塗装工事をするようにしましょう。
外壁塗装は美観性の問題だけではなく、家の中に水を侵入させず家を守る為に、とても重要です。
壁・屋根、雨漏り等、何か気になる事やお困りの事がございましたら、お気軽にご相談ください。