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尼崎市N様邸 外装劣化診断
2018.3.23
今回は、尼崎市にて外装劣化診断を行いました。
まず初めに外装劣化診断とはどのようなものなのかをご紹介させて頂きます。
外装劣化診断とは、『外装劣化診断士』という有資格者が行う診断の事です。
お住まいの現状を私たち専門家だけではなく、施主様にも知って頂くためにビデオカメラにて屋根・外壁・屋根裏・バルコニーの診断を行います。
その際に、ただビデオを撮影するだけでなく診断士が素材の特徴及び現状からどのような破損に繋がる恐れがあるのかを説明させて頂きます。
その撮影したビデオを施主様にテレビをお借りし、ビデオカメラと接続し共に見て頂きます。
屋根裏まで診断する理由と致しましては、屋根の破損はないが雨漏れしている場合があります。雨漏れしている場合ですと、屋根裏の野地板に雨染みが出来ていたり腐食が始まっておりますので屋根裏の診断も必要となります。
診断が終わりましたら、リフォーム図面を作成するためにお住まいの図面をお借りする、もしくはコピーさせて頂きます。
リフォーム図面とは新築の際に作られた図面とは別に、塗装の為の図面となります。
外壁塗装をする際は、お住まいの開口部(窓・サッシ)は塗りませんので、㎡数を引かなければなりません。
なぜそこまで細かい数字を出すの?と御質問を頂きますが、塗装で必要な事は塗装の際の塗料の缶数となります。どの塗料も1缶で塗れる㎡数はメーカーが指定をしっかり出しております。ですので、お住まいにあった塗料缶数が足りない場合、仮に20年持つ塗料でもその効果を発揮できず、10年で傷んでしまうケースが全国でも数多くあります。
もちろん、塗料缶数が少なければ全体的なコストは下がります。しかし、家を守るためにはやはり必要なコストがかかり、なぜかかるのかの整合性が求められます。
ですのでリフォーム図面を作成し私たちはもちろんの事、施主様にも㎡数・必要缶数を理解して頂く必要があります。
いつも私たちがお伝えさせて頂く例えがあります。病院をイメージして下さい。
病院に行きますとまず医師の診断を受けます。その診断結果で適切な薬・量が渡されます。
ですので、診断からリフォーム図面の作成というものは、必要となります。
今回は弊社のHPをご覧いただきお問い合わせ頂きました。
外壁がひび割れています
屋根に苔やカビが発生しています
施主様のお住まいでは、モルタル壁を使用されておりました。
モルタル壁の特徴といたしましたは、セメントと砂を1:3の割合で水と練り混ぜ作った材料で施工した湿式工法の外壁の事です。
この外壁は非常に丈夫なイメージがありますが実はこの素材自体の防水性能は低く、塗装をすることで素材を自ら守る役割をしています。
防水機能を果たしている塗膜が劣化してくると、徐々に水分を吸収しクラックと呼ばれる亀裂(ひび割れ)が生じます。これを放置しますと亀裂からさらに水分が入りこみ、壁の内部を腐らせてしまうので塗り替えやコーキングの補修などの定期的なメンテナンスが必要です。
劣化診断を行う場合、チェックするポイントといたしましては、
- 苔・カビの発生はないか
- 表面の色褪せ、変色はないか
- 塗膜の剥がれ
- チョーキングの有無
- 割れ・浮きはないか
- ピンホールの発生はないか
*ピンホールとは、表面に小さな気泡が出来ていること。
以上をしっかりと点検することが大切です。
屋根材に関しましては、スレート屋根(カラーベスト)を使用されておりました。
スレート屋根の特徴といたしましては厚さ4.5mmと軽量の為、耐震性にとてもよくすぐれた素材となります。但し、凍害及び塩害に弱く北海道などの寒冷地域では使用されることのない素材となります。素材の主成分は85%がセメント、15%が石綿(アスベスト)等で形成されております。
素材の主成分がセメントの為、素材自体に防水性能はありません。ですので、塗装による防水性能の向上が必要な素材となります。防水性能が切れますと、素材自体が水を吸水し耐久性が著しく低下致します。低下致しますと素材自体のひび割れ、欠落、ズレ、浮き等に繋がります。また、屋根材を釘で止めておりますので釘を伝って家の中への漏水の危険性があります。
新築時に素材自体に簡易的な塗装がされておりますが、アクリル系の塗装となりますので耐久年数5~7年程で劣化致します。ですので、1回目の塗装時期といたしましては10年前後を推奨させて頂いております。
劣化診断を行う場合、チェックするポイントといたしましては
- 苔・カビの発生はないか
- 表面の色褪せ、変色はないか
- 塗膜の剥がれはないか
- 割れ、浮き、ずれはないか
- 縁切り状態の確認
- 棟板金部分の釘抜けの有無
- 棟板金のつなぎ目のずれ
- 石綿の露出程度
- 野地板の腐朽
以上をしっかりと点検しましょう。
今回リフォーム図面を作成致しましたが、取得されておりました数社様の㎡数はどれも間違っている形となりました。コンピューターで作成することにより、しっかりとした㎡数を出すことが大切です。
御見積の㎡数が本来の㎡数より少なければ費用は安くなりますが、塗料が少なくなってしまい薄い膜厚となり、耐用年数が下がってしまいます。逆に㎡数が多ければ、膜厚はしっかりしますが、費用が多くかかってしまいます。
やはり多くても少なくてもいけません。しっかりとした㎡数を出しましょう。
今回の物件では、複数社の見積りを取得されており金額の一番安い業者様でお願いされました。
契約を決められた施工店様の塗料の耐候年数が7~10年の塗料で、保証が10年という内容でした。私たちがお出しした提案が耐久年数が20年~の塗料で、保証が10年というものでした。合い見積もりをかける際、金額は重要ですが、塗料のグレードを合わせてとる必要もあります。
車で例えますと、軽自動車とベンツの金額が違うのは当たり前であり、その2台で合い見積もりをとることはされません。それを同じ金額にすることはそもそも無理な話です。
しっかりと今回の塗装で何年持たせたいのかをイメージすることも大切です。
もちろん工事を行うには大きな費用がかかります。費用は大切です。しかし、大切なお住まいを守るために本当に必要な費用というものを把握するためには、しっかりとした診断及びリフォーム図面の作成が不可欠です。
ぜひ塗装工事をご検討されている方がおられましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
共により良い塗装工事を行いましょう。
外装劣化診断報告書(※一部サンプル)
点検箇所:外壁・屋根・屋根裏・バルコニー
実施日:平成30年1月20日
点検担当者:東山壮司
ご依頼のきっかけ:HPからのお問い合わせ
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