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黒川ブログ 第6回 アステックペイントジャパン技術研修会に行ってきました
2020.2.6
アステックペイントジャパンの技術研修会に行ってきました。
この研修ではアステックペイントで使用されている製品の特性や現場での施工に関する注意事項について学びました。製品についてよく理解し、お客様に塗料の特徴をわかりやすくお伝えします。
★施工条件★
塗装を行う際には、アステック製品に限らず、どこの製品でも施工条件があります。
- 素地が清浄かつ平滑であること。
- 気温5℃以下、湿度85%以上、または悪天候時の施工は避ける。
※気温10℃未満での施工は注意が必要。
※夜間の気温が氷点下になる恐れがある場合、14時までに施工を切り上げる。
屋根・外壁の塗装、塗料について紹介・説明を受けました。様々な素材がある中でどの塗料を使えば良いのかをしっかり施工側が理解するという事の重要さを理解しました。
それぞれの塗料についての特徴は内容が多すぎるので割愛しますが、多くの塗料について勉強してきました。
アステックペイントの塗料というのは価格が安い!というのを売りにはしておりません。生活を守る大切な建物を守るためにアステックペイントでは他社の製品より高品質なものを使用しております。プロタイムズはアステックペイント直営の会社となりますのでこれらの塗料をお客様にご提案できます。
本日はまず、下地からご説明します。
★塗装できない下地★
- 和瓦(釉薬瓦)・漆喰壁
- フッ素鋼板(剥離)
➡フッ素鋼板は下塗り材が付着しない下地です。フッ素鋼板への施工は、剥離が発生します。
- 脆弱な抄造法のカラーベスト
➡パミールの特徴・新築時の年代(1990年代後半~2000年代)
・下端部の凸凹が交互に揃っている または下端部の形状が半円形
・ミルフィーユのような剥離が発生している
➡かわらUの特徴・新築時の年代(1990年代後半~2000年代)
・波形の形状
・ミルフィーユのような剥離が発生している
・特徴的な留め具
★下塗り材の選定★
※下地(清掃・ケレン後)と下塗りとの密着性を確認するテストです。上塗りは不要です。
下塗り材の選定が難しい場合は、パッチテストを推奨しています。
- 下地の洗浄・・・・・→テスト施工箇所の養生を養生テープやガムテープなどで行い、スポンジなどの柔らかいもの(下地を傷つけない程度の物)で洗浄を行う。
- 塗装・・・・・・・・→完全に洗浄部分が乾いてから標準仕様に従い塗布を行う。
- 塗膜の切込み及び除去→カッターで(3㎜間隔で縦に6本、横に6本)格子状に辞意切込みを入れ、養生テープを貼り指先でしっかりこすって未着させ、5分以内に剥がす。
➡テストの結果OK=カッターの周りが剥がれていない。
NG=カッター周りが剝がれる場合(全体で2マス以上が剥がれたらNG)
※再ケレン、下塗材の再検討が必要
★不具合予防★
塗膜膨れ(斜壁)・・・・旧塗膜が含水した状態で塗り替えると、内部に水分が閉じ込められる
➡温められた水分が蒸発しようと塗膜を押し上げ、膨れに繋がる
予防策としては、「屋根材を葺く」方法が効果的です。屋根材を葺けず塗装した場合、膨れのリスクが残ります。コンクリート下地を十分乾燥させてから防水処理や塗り替えを行います。
塗膜膨れ(弾性タイル)旧塗膜が含水した状態で塗り替えると、内部に水分が閉じ込められる。
➡温められた水分が蒸発しようと塗膜を押し上げ、膨れに繋がる。
塗膜内部を拡大すると、蜂の巣状になっています。
★塗布量不足による不具合(下塗材)★
下塗材が不足すると、「上塗り材の剥離及び膨れ」の原因になります。
透明の下塗材は、乾燥後に若干の光沢が残るまで、色付きの下塗材は、下地が隠蔽できるまでしっかりと塗布してください。
下塗材もしっかりお選びいただき、次の上塗り材選びに進みます。
次回は上塗り材を紹介いたします。