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屋根のリフォームをお考えの方へ、塗料の種類について解説
2019.9.24
「屋根が古くなり、天候等の衝撃に耐えられるのかが心配。」
「でも、どんな塗料で施工してもらうのが良いのだろう?」
長年同じ家に暮らし続けていると、住宅の劣化が気になってきますよね。
屋根そのものについては一見丈夫そうですが、意外と傷みも生じてきているものです。
そこで工事を考えますが、塗料に関しては様々な種類があります。
そのため、どのような塗料を使って施工してもらうか悩ましいかもしれません。
そこで今回は、屋根塗装などに用いる塗料の種類と効能についてご紹介します。
□耐久年数が比較的高く、屋根におすすめの塗料
住宅の屋根は、家の中でも衝撃を受けやすい場所です。
雨が降り続いたり、風が吹いたりするとダメージを受けます。
また、地面からの振動もわずかながら受け続けているものなのです。
住宅工事に使われている塗料には様々な種類があります。
しかし、傷みやすい屋根に関してはある程度の耐久性があることが条件です。
ここでは、屋根塗装としてよく使われている塗料について、おすすめのものをご紹介します。
*シリコン塗料
外壁塗装工事において近年最も主流になっている塗料です。
正式名称として、アクリルシリコンとも呼ばれていることがあります。
主成分である合成樹脂はシリコン系樹脂であり、非常に安定した性質が特徴です。
耐久年数が12~15年とある程度長い一方で、お手頃な価格であることから人気を得ていました。
汚れにくく、高耐候性の高いものもあり、色は650種類から選ぶことができます。
圧倒的支持を得るシリコン塗料ですが、注意しておきたい点もあるので押さえておきましょう。
それは、同じ名前だとしても、耐久性が異なるという点です。
たとえば、単層弾性のシリコンというものは、耐久年数は7年程度となります。
これは一般的なシリコンの半分ほどしかありません。
悪徳業者の中には、よく使われているという理由で勧めてくることがありますが、耐久性が低いものの可能性もあるのです。
使われているものが正規のものであるという点で、優良業者か見極めるのもテクニックの一つとして有効になります。
*フッ素塗料
耐久性が高いものを使いたい場合は、この塗料がしばしば出てきます。
この塗料の最大の強みは耐久性が高いことです。
工事を頻繁に行うのが難しい住宅や高層ビルの外壁塗装によく利用されています。
相場自体は高価なものの、耐用年数が15~20年と長いため、長期的な視点で考えると出費は少なくなるのです。
住宅の屋根に用いるものについても高い効能が期待できますので、工事の頻度を下げたい場合にはおすすめします。
また、鉄骨や鉄琴コンクリートの建物と親和性が高いので、これらの家の方は検討されても良いかもしれません。
*ラジカル塗料
数年前、塗料業界に旋風を巻き起こす新勢力が登場しました。
それが、ラジカル塗料と呼ばれるものです。
これまでは、さきほどご紹介したシリコン塗料が9割ほどの利用率を占めていました。
しかし、2015年4月に十年ぶりの新塗料として発売されたラジカル塗料は、その勢力図を変えようとしています。
そこまで動きが出てきた理由としては、使われている樹脂の機能があるでしょう。
高緻密無機シールド層という従来にはない性能を持っているのです。
これは、ラジカルを抑制する効果があるとされています。
ラジカルというのは、酸素・水・紫外線による塗膜の劣化のことです。
この三つは常に屋根が受けるものですので、塗料のはたらきによって、汚れにくく長持ちが期待できます。
結果として、長い目で見たときにリフォームの費用を抑えられます。
650色から選定できるという点も人気が高まっている要因でしょう。
価格自体は高めですが、シリコン塗料よりも性能は高いとされています。
さらに低価格になると、その主力の座を担っていくかもしれません。
□屋根以外の部分に使える、費用を抑えるためにおすすめの塗料
屋根のリフォームをする際には、それに関連して他の部分を修理することをお考えかもしれません。
たとえば、サイディングを直そうとする、外壁を塗装して強化するといったことがありますよね。
その際には、もちろん耐久性の高いものを使っても問題ないのですが、安くできるところはなるべく安く抑えたいものです。
ここからは、費用を考えるなら知っておきたい、アクリル塗料とウレタン塗料の情報をお伝えします。
*アクリル塗料
モルタルのひび割れに対応する塗料であり、特に発売当時は画期的な商品として重宝されました。
この塗料の最大の強みは価格の安さです。
小規模な塗装の剥がれで、とにかく安く済ませるためにはおすすめの塗料です。
この塗料のもう一つの強みは、透湿性が高いことです。
最初から艶があり透湿性が劣る他の塗料とは違うため、軒天などに使われることもあります。
*ウレタン塗料
アクリル塗料と比べて値段が多少高い分、性能も上がっている塗料です。
耐久年数は6~10年で、柔らかく密着性に優れているのが特徴の塗料です。
雨樋や破風板などの付帯部に使うと良いでしょう。
また、塗料の剥がれが気になる細部に利用されるのもおすすめします。
見積りの際に、業者の方に相談してお使いになるかを検討されても良いかもしれません。
□耐久性以外の特徴を持っている塗料
屋根塗装としてかなり多くのシェアを占めているわけではないものの、耐久性の高い塗料はいくつか存在しています。
ここでは、その中でも耐久性以外の機能で特徴があるものとして、遮熱塗料と光触媒塗料をご紹介します。
*遮熱塗料
耐用年数が15~20年くらいと塗料の中でも長持ちが期待できます。
遮熱塗料の大きな特徴としてあるのは、太陽光からの熱をはじくことです。
基本的に、太陽からの熱は屋根に蓄積され、家の中へと流れていきます。
夏の期間に、冷房を付け続けても家の中が冷えないのはこのような理由です。
しかし、屋根にこれが塗られていることで、太陽熱をはじいて外壁や屋根の表面温度を下げることになります。
結果として、室内の温度を保つため省エネになるのです。
価格は若干高めですが、光熱費をこれまでよりも抑えることが期待できるでしょう。
*光触媒塗料
遮熱塗料と同じく、こちらも耐用年数が15~20年くらいになります。
光触媒塗料の特徴は、太陽の光で汚れを浮かすというものです。
結果として、雨で洗い流すことができ、頻繁に掃除をしなくても美しい状態を保つことができます。
屋根については、行おうと思ってもなかなか手が届かないので大変かもしれません。
また、高所での作業は危険を伴うので、頻繁にするのも難しいですよね。
そこで、この塗料が塗られていることによって、その手間やリスクを削減できます。
また、光触媒塗料には、空気を浄化する効能も持っているのです。
価格自体はまだまだ高価な印象がありますが、自然のことも考えた未来の塗料として期待されています。
□まとめ
今回は、屋根塗装などに用いる塗料の種類とその効能についてご紹介しました。
見積もりの際には名前が出てきますので、どのようなものかを理解しておきましょう。
屋根の塗装におすすめなのは、耐久性の高いシリコン塗料・フッ素塗料・ラジカル塗料といったものです。
一方で、細かいところや価格が気になる場合に関してはアクリル塗料・ウレタン塗料にすると良いでしょう。
また、熱を避ける遮熱塗料・汚れにくい光触媒塗料なども候補として検討されることをおすすめします。
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