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木造の外壁塗装をdiyで直せるのか?外壁塗装業者が解説します
2019.8.10
外壁塗装にはかなりの費用がかかるため、できれば自分で直したいと考える人は多いのではないでしょうか?
そこで思いつくのがDIYです。
つまり、自分で必要な道具類を揃えて外壁を塗装しようというわけです。
では、木造住宅の外壁塗装をDIYで直せるのかどうかを詳しく見ていきましょう。
□外壁塗装のDIY
近年、DIYの趣味を持つ人が増えてきました。
家の外壁塗装をDIYで行うことは十分に可能ですから、チャレンジしてみるのもいいかもしれません。
ただし、美しく仕上げてしかも長持ちさせるには、ある程度技術が必要です。
要するに「慣れ」とか「コツ」といったものですが、これをつかんでいるかどうかで、仕上がりにかなりの差が出てしまいます。
外壁塗装をDIYで行う一番の理由は、やはり費用を安く抑えることでしょう。
しかし、塗装に慣れていないと何度も塗りなおしを行うことになり、かえって塗料代が高くつくこともあります。
また、外壁塗装にはある程度専門的な道具が必要です。
それらの道具をすでに持っているか、誰かに借りることができる場合は良いでしょう。
しかし、これから購入するのであれば、一度だけ外壁塗装に使ってあとは使い道がないとなると、わざわざ道具を買った意味もないし、外壁塗装後は保管場所にも困ってしまいます。
また、外壁に塗る塗料も買い過ぎて、大量に余ってしまうこともあるでしょう。
塗料も、余ったら使い道はありません。
外壁塗装をDIYで行うことは十分可能で、しかも業者に依頼するより安くできますが、使ったあとの道具や余った塗料をどうするか、あらかじめ考えておく必要がありそうです。
さらに、作業中に思わぬ怪我をしてしまったり、塗料が発火するといった事故が起きる可能性もあります。
このようなリスクを踏まえた上で、DIYで外壁塗装をするか、業者に依頼するかを決めるといいでしょう。
□外壁塗装をDIYするメリット
外壁塗装をDIYで行うメリットは2つあります。
まず、自分の好きなときに始めることができるのが、第一のメリットでしょう。
業者に依頼すると打ち合わせなどの煩さしわもある上に、シーズンによっては塗装依頼が殺到して、何カ月も待たされることもあります。
また、人気のある腕のいい業者だと、いつでもスケジュールがいっぱいで待たされたりします。
しかし、DIYだと自分のペースで作業できるので、のんびり楽しみながら外壁塗装をすることができます。
外壁塗装をDIYで行うメリットはもうひとつあります。
それは、前述しましたように、費用を安く抑えられることです。
外壁塗装を業者に依頼すると、外壁の大きさにもよりますが、だいたい80万円~100万円くらいかかります。
二階建てや三階建てになるともっとかかる場合もありますが、これがDIYだと20万円~50万円くらいでできます。
といっても、前述しましたように、何度も塗りなおして塗料を多く使うと、かえって高くつく場合があります。
また、塗料を多く買い過ぎて大量に余った場合も、余った分の費用は無駄になりますから、せっかくDIYで費用を安く抑えるなら、あまり塗料を買いすぎないことも大切です。
かといって塗料を少なめに買って、塗っている途中で足りなくなって急いで買いに行ったりすると、時間の経過により先に塗った部分とあとから塗った部分には、はっきり差が出てしまいます。
こうなると見た目が悪くなりますから、そんなことにならないように注意することも必要です。
業者の場合は、塗料を買い過ぎても次の現場で使えるからいいのですが、DIYで一度きりの外壁塗装をする場合ではそうはいきません。
しかし、どうしても塗料が余ってしまったら、家の他の部分も塗装してみてはいかがでしょうか。
たとえば、玄関やバルコニー、雨戸、戸袋、雨どい、建物の基礎部分などを塗装すると、家のイメージが変わると同時に塗装することにより、家を丈夫にできます。
□外壁塗装の塗料
外壁塗装に使う塗料は、上塗り用と下塗り用に分かれます。
塗料にはいろんな種類があり、それぞれ用途によって使い分ける必要があります。
そのため、用途に合わせた塗料を選ぶことが大切です。
*下塗り塗料
下塗りは、下地の保護と上塗り用の塗料との接着剤の役割を果たすものです。
・シーラーやプライマー
サラサラした手触りの塗料で、下地に塗料をしみ込ませないために塗るものです。
また、錆止め効果のある塗料もあります。
・フィラー
粘りのある塗料で、外壁表面の凸凹や小さなヒビを埋めるために使います。
下塗り用の塗料は、下地の素材が木材か金属かによって分かれます。
そのため、下地の素材に合った塗料を用意する必要があります。
また、上塗り用塗料との相性も考えなくてはなりません。
特に下塗りが水性塗料で、上塗りが油性塗料の組み合わせの場合は注意してください。
また、下塗り塗料を弾性塗料にしたら、上塗り塗料も弾性塗料を使う必要があります。
*上塗り塗料
DIYに適した上塗り塗料は4種類あります。
・アクリル塗料
アクリル塗料は1平方メートルあたりの単価が1,000円~1,500円で、数ある塗料の中では一番安く手に入ります。
あまり塗装業者が使うことはありませんが、安いのでDIYにはよく使われます。
ただし、耐久性は低く5年~7年で塗り直しが必要になるので注意しましょう。
・ウレタン塗料
ウレタン塗料は1平方メートルあたり1,500円~2,200円で、アクリル塗料よりも少し価格が上がります。
価格が高い分、耐久年数も8年~10年となり、アクリル塗料より少し長持ちします。
ウレタン塗料は、木部の防水加工に使われることの多い塗料です。
・シリコン塗料
シリコン塗料は1平方メートルあたり2,500円~3,200円で、アクリル塗料の2倍ほどの価格です。
塗装業者に一番よく使われる塗料で、価格が高いだけあって10年~15年の耐久性があります。
耐久年数を見ると、これだけの価格でもコストパフォーマンスは悪くありません。
シリコン塗料を使えば、頻繁に塗装をし直す必要がないため、長い目で見ると手間も費用も安くなります。
・フッ素塗料
フッ素塗料は1平方メートルあたり3,500円~4,000円で、耐久年数は15年~20年もあります。
一番長持ちする塗料なので、塗り直しの回数が少ないのがメリットです。
□塗装に必要な道具
塗装に必要な道具で一番高価なのは高圧洗浄機です。
また、手の届かない高所を塗るのに脚立も用意しましょう。
このほか、ローラーやはけ、マスク、ゴーグル、ビニール手袋、ウエス、養生シートやブルーシート、マスキングテープ、養生テープ、マスカー、スクレーパーなどが必要です。
また、古い塗装をはがすために、剥離剤もあったほうがいいでしょう。
ちなみに、錆を落とすには金属製のたわしやサンドペーパーなどを使いましょう。
□塗装業者に依頼する
ここまで、外壁塗装のDIYについて見てきましたが、いろいろ問題も浮き彫りになってきました。
一度しか使わないのに道具を揃えても後の使い道がないし、余った塗料の処分にも困ってしまいます。
もちろん、廃棄する方法もありますが、それでは費用を無駄にすることになります。
また、DIYの費用は20万円~50万円くらいですが、業者に依頼すると80万円~100万円程度です。
そのため、慣れないDIYで外壁塗装をして塗料を余分に使ったりすると、業者に依頼するのとほとんど変わらない金額になってしまいます。
業者に依頼すれば、外壁塗装は10日~半月くらいで終わりますが、仕事の合間にDIYで塗装すると何カ月もかかってしまいます。
もちろん、DIYの素人作業では業者の塗装ほどうまくできません。
このように、いろんな点から考えてみると、外壁塗装のDIYは労多くして実りが少ないと言わざるを得ないようです。
外壁塗装はDIYでもできますが、安全で迅速に、しかも美しく仕上げてくれる専門業者に依頼するほうがよさそうです。
□まとめ
外壁塗装をDIYで行うことは十分に可能です。
ただし、美しく仕上げてしかも長持ちさせるには、ある程度技術が必要です。
外壁塗装をDIYで行うメリットは、何と言っても費用を安く抑えられることでしょう。
しかし、道具を買っても一度しか使わなかったり、塗料が大量に余ると処分にも困ったりするので、その分の費用が無駄になってしまいます。
また、外壁塗装をDIYで行うと時間がかかる上に、思わぬ怪我や発火などの事故の可能性もあります。
そして、苦労して仕上げても、やはり素人のDIYではプロの塗装にはかないません。
外壁塗装はDIYでも可能ですが、専門業者に依頼したほうが短期間できれいに仕上がります。
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