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屋根塗装の工程や流れについて
2019.7.24
屋根塗装の工程や、その工程に何日かかるのかは、初めて屋根塗装する人にはわかりにくいものです。それぞれの工程がなぜ必要でどのくらいの日数がかかるのか、具体的に見ていきましょう。工程について理解が深まれば、屋根塗装を依頼する際にきっと役に立つはずです。
□屋根塗装の工程
一般的に、屋根塗装は準備から始まって、最後に足場を撤去するまでに、約10日~2週間程度かかります。しかも、塗装期間中に雨が降ると工程が伸びますから、最長で20日程度見ておいたほうがいいでしょう。もし屋根塗装業者に、1週間程度で塗装が終わると言われたら、疑ったほうがいいかもしれません。
各工程を丁寧に行うと、どうしても10日以上かかってしまうため、あまりに工期が短いようなら、どこか手抜きをしている恐れがあります。たとえば、まだ塗料が乾かないうちに次の工程に入るとか、そういうことでもしない限り、工期を短縮することはできないはずなのです。十分な乾燥期間を取らずに次の工程に入ると、雑な塗装になってしまうためくれぐれも注意が必要です。
□屋根塗装の期間
屋根塗装を依頼すると、何日くらいで作業が終わるのか気になります。業者によっては、契約書に具体的な工事日程が記されていないことがありますが、そういう業者は大雑把といわれても仕方がありません。きちんと日程を記入してしまうと、遅れた場合に苦情が来る恐れがあるので、業者によっては日程の記入を渋ることがあります。
業者側に立てばそのような懸念も理解できますが、それでも、具体的な日程のわからない契約書では困ってしまいます。多くの場合、業者は天候不順による工程の遅れを心配していますので、雨による順延がなかったと想定した場合の日程を出すように、依頼してみましょう。
□具体的な屋根塗装の流れ
では、実際の屋根塗装の流れはどのようになるのか、具体的に見ていきましょう。
1.塗装準備
近所の方に、屋根塗装をすることのご挨拶をします。屋根塗装は塗料が飛散する恐れがあり、臭いもするので事前の挨拶は非常に重要です。
近所への挨拶は業者がやってくれる場合もあります。
2.足場の設置
職人が屋根に上がるための足場を組みます。これと並行して、塗料が飛散しないように覆い(養生)をします。足場を組む際は大きな音がしますので、近隣から苦情が来ないためにも、最初の挨拶回りが重要です。
3.屋根の洗浄
高圧洗浄機を使って屋根の汚れを洗い流します。汚れが残ったまま塗装してもすぐに剥げてしまうため、洗浄は非常に重要です。高圧洗浄機で落とせない部分の汚れは、ブラシを使って落とします。洗浄しながら屋根の劣化や傷み具合などをチェックしていきますので、そういった意味でも屋根洗浄は重要です。
4.下地の処理
下地とは、屋根の下にある防水シートなどを指します。下地が傷んでいると、雨漏りの原因となるため補修が必要です。傷みがひどい場合は、屋根材を交換するなどして雨漏りしないように補修します。
なお、下地処理には塗装面をヤスリなどで削る「ケレン」という作業が必要です。そのため、見積もりに下地処理やケレンの項目があるかどうか、確認しておくことをおすすめします。
5.屋根の養生
養生とは、塗料がついてはいけない箇所を、新聞紙やビニールシートなどで覆うことです。養生をしっかりしないと、あちこちに塗料が飛んだあとが残ります。養生は屋根だけでなく、庭の植木や鉢植え、車、自転車、バイク、エアコンの室外機など、塗料がついたら困る箇所すべてに行います。なお、養生は近隣の家の壁や車などにも必要な場合があります。
6.屋根塗装
ここまで準備ができて、ようやく屋根塗装が始まります。塗装は3回塗りが基本ですから、乾燥期間も考慮すると3日程度かかるのが通常です。最初に下塗りを行い、乾いたら中塗りと上塗りを行います。
下塗りの塗料は屋根の材質に合ったものを選びましょう。下塗りと乾燥で1日かかります。下塗りが乾いたら中塗りと上塗りを行いますが、どちらも同じ塗料を塗り重ねます。
ただし、同じ塗料でも、中塗りをして乾いてから上塗りをしないと、塗料が持つ機能を十分に発揮できません。そのため、中塗りと上塗りを1日で行う日程になっている場合は、注意したほうがいいでしょう。屋根の塗装は雨どいなど細かな部分の塗装も必要なため、意外に時間がかかる場合もあります。
7.縁切り
縁切りとは、スレート屋根の継ぎ目が塗料でくっついてしまうと、水はけが悪くなって雨漏りの原因になるため、カッターなどで余分な塗料を取り除く作業です。屋根材1つ1つに対して縁切りを行うため、かなりの時間がかかります。また、縁切りをすると塗装が剥げることがあるので、それを防ぐためにタスペーサーという道具を使う場合もあります。
8.仕上げとチェック
すべての塗装作業が終わったら、塗り残しがないかチェックします。最終的には依頼主にも確認してもらい、塗りムラなど指摘された箇所があればその場で手直しします。
9.片付け
足場を解体して、養生のビニールシートなどを撤去します。また、不要な屋根材など作業工程で出てきた産業廃棄物を片付けて清掃します。すべて片づけたあとで依頼主に確認してもらって全作業工程が完了となります。
□よりよい屋根塗装のために
屋根塗装をよりよくするために、以下の点に留意しましょう。
a.作業を見に行く
依頼主が時折現場を見ることで、塗装職人の間にいい意味での緊張感が生まれます。大切な自分の家の塗装ですから、遠慮はいりません。納得のいく塗装をしてもらうためにも、しっかり目を光らせましょう。
といっても、あまりに頻繁に顔を出すと嫌がられるかもしれません。そのため、1日1~2回程度、できれば毎日時間を変えて現場に行ってみましょう。いつも同じ時間だと、「そろそろ来る頃だ」と、その時間だけ真面目に作業する職人がいないとも限りません。
b.作業状況を確認する
1日に1回くらい、現在何の作業を行っているのか、現場の職人に聞いてみましょう。それによって、作業が予定通りなのかどうかがわかります。雨による順延以外で作業が遅れているようなら、その理由を聞いてみましょう。
c.縁切り、タスペーサーの確認
前述しましたように、縁切りとタスペーサーは非常に重要です。これを行わないと雨漏りする危険性が高まりますので、しっかり行われているかどうか、できる範囲でいいので確認しましょう。実際に屋根に上るのは危険なので、職人に尋ねるだけでも実際に行っているかどうかわかります。
もしやっていなかったとしても、依頼主が細かくチェックしていることがわかればやるようになります。このように、具体的に確認していくことが、結果として長持ちのする屋根塗装につながります。塗装職人の中には、見ていないと手抜きをする者がいるのも事実です。こういった職人は、依頼主が目を光らせることで、真面目に仕事をするようになります。
□まとめ
屋根塗装は準備から始まって、最後に足場を撤去するまでに約10日~2週間程度かかります。さらに、塗装中に雨が降ると工程が順延しますから、最長で20日くらい見たほうがいいでしょう。そのため、もし1週間程度で屋根塗装が終わるという業者がいたら、疑ってかかるべきです。
そういう業者は、塗装後に十分乾燥させずに次の工程に移っている恐れがあります。業者と交わす契約書には、各工程の具体的な日程も入れてもらいましょう。そうしないと、予定通りに作業が進んでいるのかどうか、チェックできないことになります。
塗装作業中は、時折現場を見に行くことをおすすめします。依頼主が現場に顔を出すことで、職人の間にいい意味での緊張感が生まれます。また、顔を出した際は現場の職人に作業状況を尋ねるといいでしょう。縁切り、タスペーサーの作業は重要なので、これをきちんと行っているか確認することも必要です。
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