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外壁塗装を夏の時期に行う場合に注意することとは
2019.7.17
外壁塗装は、1年の間で、いつ行うのがいいのでしょうか。夏に塗装すれば、気温も高く早く乾くので作業もはかどりそうな気がします。でも、果たしてそうなのでしょうか。
夏に外壁塗装することに問題はないのでしょうか。外壁塗装を夏に行う場合の注意点を調べてみました。
□外壁塗装と季節の関係
外壁塗装をするのに、合う季節と合わない季節があります。通常、外壁塗装に合うのは春と秋だといわれていますが、夏や冬はだめなのかというとそうでもありません。それぞれの季節に合った外壁塗装を行えばいいのです。
また逆に、外壁塗装に向いている春と秋でも、やり方を間違えると失敗してしまうこともあります。ところで、なぜ外壁塗装は季節に左右されるのでしょうか。それは、塗料を乾燥させることと関係があります。
塗料を塗ると塗膜という塗料の層ができるのですが、外壁塗装ではその塗膜の層を3層くらい作ることになります。そのため、塗った塗料を乾燥させるのに、都合のいい季節と都合の悪い季節があるわけです。では、どんな状況が塗料の乾燥に都合がよくて、どんな状況だと都合が悪いのでしょうか。
まず、乾燥するために不都合な状況の第一に、雨が挙げられます。そのため、雨の多い季節は塗装に向かない季節ということになります。また、冬場のように結露が起こる時期も、同様に乾燥を遅らせるためにあまり塗装に向いていません。
さらに、雨も降らず結露がなくても、湿度が85%以上あると、やはり塗料の乾きが遅くなってしまいます。また、気温が5度以下でも塗料が十分に乾燥しないので、この場合も塗装には不向きとなります。
つまり、これらの条件を総合して考えると、外壁塗装に向いているといわれる春と秋でも、雨が降ったり湿度が85%以上だったりすると塗装に不向きなのです。また、塗装に向いていないとされる夏でも、雨が降らず湿度が85%以下なら外壁塗装が可能ですし、冬でも気温が5度以上で結露がなければ塗装が可能となります。
□外壁塗装に合う季節と合わない季節
外壁塗装は、いかに乾燥させるかが重要な鍵となります。春と秋が適しているのは、すでに述べたとおりです。しかし、これも前述したとおり、夏と冬は塗装に適していないというわけではありません。
春と秋は雨が降らない限り、外壁塗装に不都合なことはありません。しかし、夏と冬は少し塗装の条件が厳しくなるので、外壁塗装に熟練した業者に依頼することをおすすめします。熟練した業者を見分けるのは簡単ではありませんが、これまでの施工数が多い業者なら、経験豊富なので熟練度も高いことが想像されます。
なぜ夏と冬の塗装に熟練した業者を選ぶのかといいますと、その場その場で判断が的確にできる業者でないとまかせられないからです。特に夏は高温と急な雨に注意が必要となります。
気温が高いと塗料が早く乾いて都合がいいように思えますが、実は早く乾きすぎるとひび割れができてしまい、塗膜を張ることによる雨水の侵入を防ぐことができなくなるのです。また、天候の急変に対して的確な判断ができないと、剥がれやすい塗装になったり、耐用年数のない塗装になったりするおそれがあります。
□夏に外壁塗装する際の注意点
夏に外壁塗装する場合は、施工管理がしっかりできる業者であれば問題ありません。夏は塗装を依頼する人が少ないので、優良業者にすぐ依頼することも可能です。そのため、春や秋のようにみんなが塗装したがる時期よりも、結果的にいい塗装ができる場合もあるのです。
同じ外壁塗装でも、とりわけ夏の場合の外壁塗装には、施工管理の徹底が重要となります。外壁塗装の施工管理には、以下のようなものが含まれます。
*天候の確認
外壁塗装を行うには、天候を確認することが重要ですが、夏場は急な雨があるので、より一層天候の判断が大切です。雨や強風が外壁塗装に適さないのはもちろんですが、太陽の照り方や気温の変化によって作業の方法を変えるなど、その場での適切な対応が求められます。
夏は天気のよい日は塗料の乾きが早いため、乾燥までに時間がかかるという問題はありません。一方で、早く乾燥しすぎてひび割れが発生したり、表面だけ乾いて中が乾いていなかったりするといった問題が起きないようにすることが大切です。
*職人の体調管理
夏は熱中症が起こりやすいため、外壁塗装をしてくれる職人さんたちの体調管理が重要となります。職人さんたちの体調管理が十分でなく、調子が悪いまま作業をするといい仕上がりになりません。水分や塩分を適切に補給してもらうなど、職人さんの体調をしっかり管理できることも、業者に求められる重要なノウハウなのです。
*日程管理
外壁塗装のように天候に左右される作業は、日程の管理も重要です。日程管理とは、あなたの家の外壁塗装だけの進捗管理ではありません。多くの場合、塗装業者は同一時期にいくつもの塗装現場を抱えています。
工事スケジュールは、すべての現場が予定どおりに作業を完了できるように組みますが、途中で不測の事態が発生すると、どうしても作業が遅れがちになります。特に天候不順で作業できない日が続くと、業者が抱えているすべての現場で作業の遅れが発生します。そういった状況でいかにスムーズに作業を進められるかが、業者に求められます。
*塗料の希釈量
外壁塗装に使用する塗料は、水性塗料であれば水で薄め、油性塗料はシンナーで割って使います。この割合を希釈量といいますが、希釈量は塗料ごとに違うので、それぞれ適切な希釈量を守る必要があります。外壁塗装は、家を雨水の侵入から守るために重要なものですが、正しい希釈量を守って塗料を使わなければ、塗料の保護機能を十分に発揮させることができなくなります。
間違った希釈量で塗装されると、外壁全体の耐久度が下がってしまうため、これは非常に重要な問題なのです。夏は特に気温が高いために水分やシンナーが蒸発しやすいので、最初は正しい希釈量だったとしても、途中から希釈の割合が変わってきてしまいます。そのため、その都度希釈しなおして、常に正しい希釈量を保つことが大切なのです。
□夏に外壁塗装するメリット
夏に外壁塗装する直接のメリットというわけではありませんが、夏を選んで塗装を依頼することのメリットがあります。それは、夏場は外壁塗装を依頼する人が少ないので、すぐに工事できることが多く、塗装時期をずらすことなく予定どおりに工事を行えることです。また、春や秋は評判のいい業者には塗装依頼が殺到するため、ずっと待たされるか待つことができなければ、別の業者に依頼せざるを得なくなります。
しかし、夏なら塗装を依頼する人が少ないために、本当に依頼したい優良な業者に塗装してもらえる可能性が高いことも、メリットと言っていいでしょう。また、夏場は塗料の乾きが早いので、他の季節よりも工期が短縮できる傾向にあります。工事は早く終わるに越したことはないので、これも夏場に外壁塗装するメリットのひとつに数えることができます。
□まとめ
一般的に、外壁塗装は春か秋に行うのがベストとされています。しかし、夏や冬でも外壁塗装できないわけではなく、春と秋でも塗装に向かない日もあります。雨の日は塗装に向きませんが、冬場のように結露が起こる場合も塗装には不向きです。
また、湿度が85%以上あったり、気温が5度以下だったりする日も乾燥しにくいために塗装するにはふさわしくありません。このように、どの季節も外壁塗装に向いている日と向いていない日がありますが、夏場は少し塗装の条件が厳しくなるため、熟練した業者に依頼することをおすすめします。
熟練した業者には依頼が殺到しますから、春や秋のように多くの人が塗装したがる季節には、なかなか依頼することができません。しかし、夏場なら塗装の依頼が少ないために、熟練した業者でも比較的依頼しやすいのがメリットです。
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