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パミール屋根は塗装できない?葺き替え・カバー工法のメリット・デメリットを解説
2025.1.15
屋根の劣化が気になり、リフォームを検討し始めている方はいらっしゃいませんか?
「パミール屋根って、塗装できないって聞いたけど、どうすればいいの?」
「費用はどれくらいかかるんだろう?」
パミール屋根は、かつて一世を風靡したスレート屋根ですが、製造中止になってから、その特徴やリフォーム方法について、疑問を持つ方も多いかと思います。
この記事では、パミール屋根の現状やリフォーム方法、費用について紹介します。
パミール屋根は塗装できない?
パミール屋根は、ニチハ株式会社が製造していたスレート屋根の一種です。
1996年から2008年まで製造されていましたが、その後、様々な問題点が明らかとなり、現在では製造中止となっています。
1: パミール屋根の特殊性
パミール屋根は、他のスレート屋根とは異なる特徴を持っています。
パミール屋根の表面は、特殊な素材でコーティングされているため、一般的な塗料が密着しません。
そのため、塗装によるリフォームは不可能です。
また、製造過程や素材の特性から、他のスレート屋根よりも劣化しやすい傾向があります。
特に、経年劣化によるひび割れや剥がれが発生しやすく、放置すると雨漏りや屋根材の落下などの危険性も高まります。
2: パミール屋根が製造中止になった理由
パミール屋根が製造中止になった主な理由は、以下の2点です。
アスベスト問題: パミール屋根が製造されていた当時、屋根材へのアスベスト(石綿)の使用が禁止されました。
ニチハは、ノンアスベスト製品への切り替えを急ぐ中で、パミール屋根を開発・販売しました。
しかし、ノンアスベスト製品への切り替え直後の製品ということもあり、品質管理に問題があったとされています。
不具合の発生: パミール屋根は、製造後、多くのユーザーから不具合が報告されました。
ひび割れや剥がれ、釘の腐食などが発生し、その頻度や深刻さは、他のスレート屋根と比較して高かったと言われています。
3: パミール屋根の現状
パミール屋根は、製造中止から数年が経過した現在でも、多くの住宅に採用されています。
しかし、劣化が進行している可能性が高く、早めの対策が必要となるケースも少なくありません。
パミール屋根の劣化症状
パミール屋根は、他のスレート屋根と比較して、特有の劣化症状が見られます。
以下では、パミール屋根に見られる代表的な劣化症状とその原因について解説します。
1: ミルフィーユ状の剥離
パミール屋根の最も特徴的な劣化症状の一つに、ミルフィーユ状の剥離があります。
これは、屋根材の表面が薄い層状に剥がれていく現象です。
パミール屋根の表面には、特殊なコーティングが施されています。
このコーティングは、経年劣化によって徐々に剥がれていくため、下地材であるスレートが露出します。
さらに、紫外線や雨水の影響によって、スレートが風化し、層状に剥がれていくのです。
症状として、屋根材の表面が、薄い層状にパリパリと剥がれていきます。
剥がれた部分は、白っぽく、ボロボロとした状態になります。
ミルフィーユ状の剥離は、パミール屋根の劣化が進行しているサインです。
放置すると、雨漏りや屋根材の落下などの危険性が高まります。
2: 釘の腐食による屋根材のズレや落下
パミール屋根では、釘の腐食による屋根材のズレや落下が発生する可能性があります。
パミール屋根には、特殊な釘が使用されていました。
この釘は、メッキ処理が薄いため、経年劣化によって腐食しやすくなっています。
腐食が進行すると、釘が抜け落ちたり、屋根材がズレたりすることがあります。
釘の腐食は、屋根材の落下につながる危険な症状です。
屋根材のズレや落下を発見した場合は、すぐに専門業者に連絡し、点検・修理を行う必要があります。
3: その他の劣化症状
パミール屋根では、ミルフィーユ状の剥離や釘の腐食以外にも、様々な劣化症状が見られます。
・ひび割れ: 屋根材にひび割れが入る。
・変色: 屋根材が変色する。
・苔やカビ: 屋根材に苔やカビが生える。
これらの劣化症状は、パミール屋根の耐久性が低下しているサインです。
放置すると、雨漏りや屋根材の落下などの危険性が高まります。
パミール屋根のリフォーム方法
パミール屋根のリフォーム方法は、大きく分けて2つあります。
1: 葺き替え
葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材で葺き替える方法です。
メリットは以下の通りです。
・新しい屋根材に交換することで、耐久性や耐候性を向上させられる
・屋根の外観を新しくできる
・パミール屋根特有の劣化問題を根本的に解決できる
デメリットは以下の通りです。
・費用が高額になる
・工期が長くなる
・既存の屋根材の撤去・処分費用がかかる
適しているケースは、パミール屋根の劣化が著しい場合、屋根の外観をガラリと変えたい場合、将来的なメンテナンス費用を抑えたい場合です。
2: カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根材の上に、新しい屋根材を重ねて葺く方法です。
メリットは以下の通りです。
・葺き替えと比べて費用が抑えられる
・工期が短くなる
・既存の屋根材の撤去・処分費用がかからない
デメリットは以下の通りです。
・屋根の重量が増加する
・屋根の勾配が低くなる場合がある
・既存の屋根材の劣化が進行している場合は、施工できない場合がある
適しているケースは、予算を抑えたい場合、工期を短縮したい場合、パミール屋根の劣化がそれほど進んでいない場合です。
パミール屋根のリフォーム費用
パミール屋根のリフォーム費用は、使用する屋根材や工法、屋根の面積などによって大きく異なります。
1: 葺き替え費用
葺き替えの場合、費用は100万円~200万円程度が目安です。
屋根材の種類: 瓦、カラーベスト、ガルバリウム鋼板など、使用する屋根材の種類によって費用が異なります。
屋根の面積: 屋根の面積が大きければ、費用も高くなります。
工期: 葺き替えは、工期が長くなるため、人件費がかかり、費用が高くなる傾向があります。
2: カバー工法費用
カバー工法の場合、費用は50万円~100万円程度が目安です。
屋根材の種類: カバー工法では、ガルバリウム鋼板や金属屋根などがよく使用されます。
屋根の面積: 屋根の面積が大きければ、費用も高くなります。
工期: カバー工法は、葺き替えと比べて工期が短いため、人件費が抑えられ、費用が安くなる傾向があります。
3: 費用を抑えるためのポイント
パミール屋根のリフォーム費用を抑えるためには、以下のポイントを参考にしてみてください。
屋根材の選び方: カバー工法を採用する場合、ガルバリウム鋼板などの比較的安価な屋根材を選ぶようにしましょう。
時期:リフォームは、繁忙期を避けることで、費用を抑えることができます。
まとめ
パミール屋根は、他のスレート屋根と比較して、劣化しやすいという特徴があります。
特に、ミルフィーユ状の剥離や釘の腐食は、パミール屋根特有の劣化症状です。
パミール屋根のリフォーム方法には、葺き替えとカバー工法の2つがあります。
葺き替えは費用が高額ですが、耐久性や耐候性を向上させることができます。
カバー工法は、葺き替えと比べて費用が抑えられますが、屋根の重量が増加したり、施工できない場合があるなど、注意が必要です。
パミール屋根のリフォーム費用は、使用する屋根材や工法、屋根の面積などによって大きく異なります。
費用を抑えるためには、屋根材の選び方、業者選び、時期などに注意が必要です。
パミール屋根のリフォームは、専門知識が必要なため、信頼できる業者に相談することが大切です。
みなさんにとって最適なリフォーム方法を選択しましょう。
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