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外壁と屋根塗装の必要性とは?塗装せず放置した場合はどうなるのか
2019.7.1
外壁と屋根塗装は、なぜ必要なのでしょうか。外壁も屋根もかなりの広さがあるので、塗り替えるとなるとかなりの費用がかかります。できれば、そんなお金はかけずに済ませたいものです。
では、外壁と屋根塗装をしないで放置するとどうなるのでしょうか。放置した場合の弊害と外壁、屋根塗装の詳細について調べてみました。
■外壁、屋根塗装の必要性
外壁や屋根の塗装は、何のためにするのでしょうか。確かに、屋根は補修しないと雨漏りするのはわかりますが、外壁なら少しくらいヒビが入っても、すぐ問題になることはなさそうに見えます。このように考えて、外壁塗装を後回しにする人も少なからずいるようです。
しかし、屋根だけでなく、外壁も定期的に点検して塗り替えることが必要です。外壁は、新築してからから年数がたつと歪みやへこみ、ひび割れなどが起きるようになります。しかし、外壁にひび割れがあっても、その上に塗料の塗膜が張られているために、そこからすぐ雨水が侵入することはありません。
しかし、塗料には耐久年数がありますから、一応の目安として新築から10年くらいたったら、塗り替えの時期と考えましょう。たとえ外壁や屋根に目立ったひび割れなどがなくても、定期的な塗り替えは必要です。塗装の耐久年数が過ぎて劣化してしまうと、雨水を防ぎきれなくなって、外壁に直接雨水が当たるようになります。
そうなると、外壁にひび割れがあれば、そこから雨水が侵入してしまうのです。それでも、最初のうちは雨水の侵入に気がつかないことも多いものです。その家に住む人が雨水の侵入に気づくのは、天井などから雨漏りするようになってからです。
しかし、ここまでくると末期症状と言ってもいいでしょう。外壁のひび割れからしみ込んだ雨水が、家全体を内側から濡らして徐々に腐食させていき、さらにひび割れが大きくなって天井からの雨漏りとなるわけです。つまり、雨漏りする前に、かなり長い期間雨水が侵入していたことになります。
このため、その間に家を支える構造部分や土台なども、腐食が進んでいると考えたほうがいいのです。こうなってからあわてて外壁を塗装してももう遅いですし、家を全面的にリフォームすることになれば、とんでもない費用がかかってしまいます。せっかく建てたマイホームを、このような末期症状に追い込まないためにも、定期的に外壁と屋根の塗り替えが必要なのです。
■外壁と屋根塗装の目的は防水
外壁を塗装するのは、家の見栄えをよくするためと思っている人がいるようです。確かに、きれいに塗られた外壁は見た目にも美しく、その家の価値を高めてくれます。また、家の外観はそこに住む人の心を表しますから、どんな色の外壁にするかは、センスが問われるところです。
しかし、外壁を塗装する一番の目的は別にあります。外壁は雨水から家を守るためのものであり、その上に塗装するのは外壁を守るためなのです。つまり、外壁塗装の最大の目的は防水なのです。
屋根に防水が必要なのは誰でもわかりますが、実は屋根と並ぶくらいに、外壁も防水の役目を果たしているのです。なぜ防水が必要かといえば、雨水の侵入から家を守るためです。雨水が侵入すると家の柱や鉄骨を腐食させる原因となりますから、放っておくと家の強度を弱めてしまいます。
日本は世界的に見ても、雨が多く湿度の高い地域にあります。もし日本の家屋がヨーロッパのようにレンガや石造りであれば、それほど雨水の侵入を警戒する必要はなかったかもしれません。
しかし、日本ではずっと木造家屋が主流ですから、雨水の侵入は絶対に阻止する必要があります。外壁や屋根の塗り替えにはお金がかかりますが、それを出し渋ると大掛かりなリフォームが必要になり、もっとお金がかかることになりかねないのです。
■塗料は劣化する
厳密に言いますと、塗料は塗ったその日から劣化が始まります。耐久年数10年の塗料は、10年間劣化せずに10年過ぎてから劣化が始まるわけではありません。塗ったその日から劣化が始まりますが、10年間は塗料としての機能を維持できるということなのです。
塗料の種類やグレードによって耐久年数はまちまちですが、どの塗料でも塗ったその日から劣化が始まるのは変わりません。変わるのは、塗料としての機能をいつまで維持できるかということだけなのです。外壁塗装は、塗ったばかりのうちは表面に艶があり、防水機能もしっかり働いて雨水を阻止してくれます。
ところが、月日が経つにつれて艶がなくなってきます。だいたい数年で壁の表面が色あせしてきますので、こうなると目立って劣化してきた証拠です。艶がなくなってきたということは、塗料の機能が劣化してきたわけですから、防水効果も衰えてきます。
こうなると塗料に水をはじく力がなくなるので、外壁が湿気を帯びるようになります。塗装が効いている間は、雨が降ってもすぐに流れ落ちて短時間で表面が乾きますが、水をはじかず表面が濡れたままになっていると、乾いたときに壁に歪みが出るようになります。ちょうど、濡れた紙を乾かしても濡れた部分がでこぼこしているのと同じで、徐々に壁自体がだめになっていくのです。
これを繰り返しているうちに歪みが大きくなり、ひび割れの発生につながります。このとき塗料の機能が働く状態なら、多少のひびがあっても雨水の侵入を防げますが、塗料が劣化していると防ぐことはできません。結果的にひび割れの部分から雨水の侵入を許してしまい、内側から家の強度を弱めていくことになります。
■防水シートの役割
外壁の内側や屋根の下には、防水シートが張られています。そのため、外壁や屋根から雨水が侵入しても、多少ならここで食い止めることができます。しかし、防水シートも万全ではなく、どこかに隙間があるとそこから漏れてしまうのです。
また、防水シートも年数がたてば劣化しますので、交換が必要になります。多くの場合、外壁や屋根を塗り替えるタイミングで、防水シートも取り替えることになります。防水シートが劣化すると、その内側には家を支える柱や梁、鉄骨などがありますから、役目を果たせなくなった防水シートを放置していると、これらの骨組みまで劣化させてしまいます。
家は、長い年月の間に少しずつ雨水がしみ込んで、家の内側から腐食が進んでいると考えましょう。木や鉄は濡れない状況であれば、かなりの長期間強度を保つことができます。しかし、木は雨水で腐食しますし、鉄も錆びてきます。
さらに、これに微生物が加わるともっと腐食が進んでしまうのです。雨水がしみて湿気が多い場所は、微生物が繁殖するのに絶好の環境となっています。外壁や屋根の塗料の劣化を放置すると、このような状態になってしまうのです。
そして、最終的には家の土台や基礎にまで腐食が進んでしまい、家を建て直すしかないところまできてしまうのです。もちろん、多くの場合土台が腐食する前に異常に気づいて手を打てますが、それでもかなり大掛かりなリフォームが必要となります。また、ここまで来てしまうと強度の弱い家になっていますので、強い風が吹いただけで家がきしんだり、小さな地震でも大きく揺れたりするといったことが起きます。
こうなると精神的にも落ち着かなくなりますので、定期的な塗り替えを怠ると、いろんな面でマイナスが生じてしまうのです。屋根は上にのぼらないとチェックすることができませんが、外壁の状態は簡単に見ることができます。時折外壁を見て、小さなひびが入っていないか確認することも大切です。
ひびといっても、最初はヘアークラックと呼ばれるごく細いものですから、よく見ないと見逃してしまいます。外壁を見て気になることがあれば、業者を呼んで診断してもらうことも必要になるかもしれません。
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