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外壁塗装のペンキの臭いは何日くらい続くのか
2019.6.17
家を新築して10年もたつと、外壁のあちこちが傷んできます。外壁の傷みをそのままにしておくと、ヒビ割れから雨水が侵入して家の基礎部分を弱めてしまうため、強度のない家になってしまうこともあります。そのため、外壁はこまめにチェックして、必要なら外壁の修理や塗装を行わなくてはなりません。しかし、外壁塗装で気になるのはペンキの臭いです。外壁の塗装となると広範囲にペンキを塗らなくてはならないので、臭いに悩まされることになります。外壁塗装のペンキの臭いは何日くらい続くのでしょうか。
■油性と水性のペンキの臭い
外壁塗装に使うペンキには、油性と水性があります。油性は溶剤としてシンナーを使うので、どうしても臭いが出てしまいます。シンナー臭は独特の鼻をつくような臭いですから、気になる方も多いようです。外壁塗装をした場合のペンキの臭いは、2~3週間くらい続くと思ったほうがいいでしょう。夏場は比較的早くペンキが乾くので、1週間くらいで臭いが気にならなくなることもありますが、乾燥が悪いなど悪条件が重なると、1カ月くらい臭いが続くこともあります。
ちなみに、水性の場合はシンナーを使いませんので、それほど臭いは気になりません。ペンキは油性と水性それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらがいいと一概に言えないのですが、どうしても臭いが気になるなら、水性にしたほうがいいかもしれません。呼吸器系の病気の方や赤ちゃんや高齢者など、特にシンナーの臭いを避けたい人が家族にいる場合は、業者とよく相談してみることをおすすめします。
また、臭いを和らげるラジカル塗料という塗料があります。塗料の臭いがどうしても気になる方や、近隣への迷惑を心配するのであれば、ラジカル塗料を使うのもひとつの方法です。ラジカル塗料は水性ですから、臭いを気にせず使うことができます。
■外壁塗装の工程
外壁塗装の大まかな流れは、まず足場を組むことから始まり、塗装前の外壁の洗浄のあと、下塗りと中塗り、上塗りなどの工程を経て行われます。普通の家であれば、この工程はだいたい10日間くらいかかりますので、少し余裕をもって2週間くらい見ておけばいいでしょう。もちろん、途中で天候の悪い日があれば、その分だけ作業が延びてしまいます。
天候が悪い日とは、雨の日ばかりではなく、晴れていても塗装出来ない日もあります。夏場はそれほど問題になりませんが、冬場で気温が5度もない日や、異常に湿度が高い日などはペンキの乾きが悪いので、塗装作業を見送ることもあります。ちなみに、外壁塗装を1週間でできるという業者がいたら、気をつけたほうがいいかもしれません。
各工程を丁寧に行えば、どうしても10日くらいかかってしまいます。それを1週間でやるというのは、どこか見えにくいところで手を抜いている可能性があります。また、ペンキは塗った後十分に乾燥させなければ次の工程に移れませんが、この乾燥期間を短くして工期を短縮させるような業者もいますので気をつけましょう。
ペンキを塗ったあとの乾燥が十分でないと、塗ったペンキが長持ちせず、ひどい場合は1~2年でひび割れするようなケースもあります。ペンキの塗りと乾燥の状態が適切かどうかは素人にはわかりにくい上に、手抜き工事の弊害が出るのはずっとあとですから、中にはいい加減な工事をする業者もいるので注意が必要です。優良な塗装業者を選ぶのは難しいですが、地域密着型の業者であれば、まず間違いないでしょう。
地域に密着した業者なら、もし評判が悪ければすぐ町内の噂になって、誰も塗装を依頼しなくなります。このため、長年地域に密着して営業している業者であれば、それなりの実績と信用のある業者ということになります。
■塗装は予定どおりにいかない
外壁塗装は天気によって工程が左右されます。天気の悪い日が続けばペンキを塗ることができず、どうしても作業が延びてしまいます。そのため、中には作業スケジュールに、詳しい日程を記入したがらない業者もいます。
なぜなら、日程を記入してしまうと、その通りに作業が進まなかった場合に、クレームとなるおそれがあるからです。しかし、天候によって作業できない日があるのはしかたのないことですから、その点は施工主が理解して、多少作業が延びてもやむを得ないケースがあることも承知しておきましょう。
■塗装の前の挨拶回りは重要
意外に見落としがちですが、外壁塗装は足場を組んで作業するため、思った以上に大工事になります。外壁塗装をする家の人は大工事だと思わなくても、近隣住民にはそう見えることがあります。このため、外壁塗装は近隣住民から、迷惑に思われている可能性があることを認識しておきましょう。
そのため、外壁塗装工事に取り掛かるまえにしなければならないのは、近隣への挨拶回りです。外壁塗装をすれば、風で飛んだペンキの飛沫が隣の家の壁に付着するようなことも、ないとは言えません。そんなとき、事前に工事の挨拶があるのとないのとでは、隣の家の心証が違います。
事前に挨拶をしておけば、多少のことは大目に見てもらえるものです。優良業者であれば、業者から近隣へ挨拶回りをしてくれることもありますが、もし業者がしてくれなければ、必ず施工主が挨拶回りをしましょう。
挨拶回りには、500円程度のタオルか、ちょっとしたお菓子などを持って行くことをおすすめします。挨拶回りは工事の数日前に行いますが、いつ工事が始まっていつ終わるのか、工事の時間帯と土日に工事をするのかなども伝えるようにしましょう。
■足場の組み立てと解体
足場の組み立てと解体は、「足場の組立て等作業主任者」の資格がないとできません。そのため、この資格がない塗装業者は、別の専門業者に依頼して足場を組んでもらわなくてはなりません。この場合、塗装業者から外部の業者に依頼することになるので、この工程の分だけ1~2日作業日程が増えることになります。
このため、1日も早く作業を終えたい場合は、足場を組む資格を持つ塗装業者に依頼したほうがいいでしょう。業者に対して、「足場の組立て等作業主任者」がいるかどうかを尋ねればすぐにわかりますし、こんな質問をすれば、塗装業に詳しい人と勝手に思うかもしれません。そうなると、「この塗装では手抜きはできない」と思ってもらえるメリットもあります。
ちなみに、「足場が無料です」と言ってだまそうとする悪徳業者がいるので気をつけましょう。
「近くで足場を組んでいて、それを持ってくるだけなので足場代はいりません」
もし業者がこのようなことを言ってきたら疑ってかかりましょう。
もちろん足場代が無料なはずがなく、別の項目に足場代を上乗せしているので、だまされないようにしてください。
■なぜ塗装が必要なのか
外壁は風雨にさらされ、太陽の直射日光を浴びるので、外壁そのものも傷んできますが、その上に塗られた塗装も劣化が進みます。外壁が傷んでくるとクラックと呼ばれるひび割れが発生しますが、その上に塗ったペンキの膜が、雨水が入るのを防いでくれます。しかし、塗装が劣化すると被膜としての役割を果たすことができず、クラックから雨水の侵入を許してしまい、家の柱などを腐食させて家そのものを弱らせてしまいます。
このようなことにならないためにも、定期的に外壁の塗装が必要なのです。外壁にクラックがあれば、その部分の下地から補修してペンキを塗って仕上げていきますので、雨水の侵入をくいとめることができます。
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