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外壁塗装で近所とトラブルにならないために工事前に挨拶をしておこう
2019.6.10
新築だった家も、何年もたつとあちこち傷みが目立つようになります。特に外壁の傷やへこみ、ひび割れなどを放置しておくと、そこから雨水が侵入して家の土台から弱らせてしまいます。
そのため、新築住宅も10年を目途に、外壁の塗装が必要となります。しかし、外壁塗装は意外とご近所トラブルの元になりやすいのです。それはどうしてでしょうか。また、外壁塗装でご近所トラブルをなくすには、どうすればいいのでしょうか。
■外壁塗装のご近所トラブル
外壁塗装は意外と大きな工事になります。足場も組みますし、足場の組み立てや解体時には大きな音もするでしょう。また、急に塗装業者の職人さんが数人出入りするようになるわけですから、特に女性の方はびっくりしてしまうかもしれません。そのため、外壁塗装をご近所への挨拶もなしにいきなり始めるのは、非常識と言われてもしかたがないのです。
また、油性のペンキを塗る場合は、シンナーの臭いが近所まで漂うことになりますからなおさらです。さらに、外壁塗装中に風に乗って、ペンキの飛沫が隣の家まで飛んでいくこともないとは言えません。塗装業者はそのようなことがないように、万全を期して作業していますが、こういうことが絶対にないとは言い切れません。そのような場合に、事前に挨拶しているのとしていないのとでは、相手側の態度が大きく違ってきます。
そこで、ご近所トラブルを回避するためには、事前に塗装工事をする旨を伝える挨拶をしておきましょう。挨拶していなければ、「弁償だ。すぐ払ってもらおう」と言ってくるところでも、挨拶をしていれば穏便に済ませてくれることも多いものです。
では、挨拶はいつ頃行けばいいのでしょうか。ご近所への挨拶は、外壁塗装をする数日前か1週間くらい前がいいでしょう。挨拶に行く際は、ちょっとした手土産を持って行くことをおすすめします。ただし、あまり高価なものだとかえって気を遣わせてしまいますから、500円~1000円くらいのものがいいでしょう。手土産は、誰でも使うタオルなどが無難ですが、ちょっとしたお菓子でもかまいません。
また、少し変わったところでは、ゴミ袋なども案外好評です。自治体によってはゴミ袋が有料のこともありますが、そういう場合にゴミ袋を手土産にすると意外に喜ばれます。また、日常よく使う家庭用品などもいいでしょう。たとえば、アルミホイルや台所用洗剤、クリナップ、ジップロックなども、それほど高くない割に好評ですので参考にしてください。
ただし、お風呂用品はあまりおすすめできません。ボディソープやシャンプーなどは、人によって好みがありますから手土産にはしないほうが無難です。挨拶する範囲は両隣と向こう隣3軒、それと裏側の3軒くらいまでにしておけば問題ないでしょう。
■具体的に何が問題なのか
外壁塗装のような足場を組む作業をすると、具体的にご近所にどのような迷惑がかかるのでしょうか。
・騒音
特に足場を組んだり解体したりする際に、大きな金属音がします。金属がぶつかり合う音がすると、静かな住宅街では大きな騒音に感じてしまいますし、組み立てにはハンマーを使うのでなおさら大きな音がします。近所で突然このような騒音を出されたら、誰だって不愉快になってしまうでしょう。
また、高圧洗浄機の音も意外と大きな音に感じます。外壁を洗浄するための、高圧洗浄機のエンジンの音が気になる人も多いはずです。さらに、職人さんがしゃべる声も意外とうるさく聞こえます。足場の上にいる人に地上から話しかけたりしますから、どうしても声が大きくなりがちです。しかも職人さんは全員男性ですから、近所に住む女性は少し不安に感じるかもしれません。
・臭い
塗装に使うペンキの臭いも気になります。特に油性ペンキは溶剤にシンナーを使いますから、あの鼻をつく独特な臭いが苦手な人も多いはずです。外壁塗装には水性ペンキを使うこともありますが、水性であれば臭いはそれほど気にならないでしょう。しかし、油性のペンキを使えば、シンナーの臭いが近所にも漂うことになります。
■塗料などの飛沫の飛散
塗料を塗る場合、細かい飛沫が風に乗って飛散する場合があります。また、高圧洗浄機を使う際の水のしぶきも、遠くまで飛んでいくことがあります。外壁塗装の前には、壁板を外して中の下地の補修もしますから、その際にほこりやゴミが舞い上がることもあります。これらを防ぐためには、メッシュシートなどをかぶせて養生することが必要です。特に隣の家の車などにはシートをかけて、塗料の飛沫がつかないようにしますが、飛沫は風に乗って思った以上に遠くまで飛ぶこともあります。
■プライバシーの問題
外壁塗装のために足場を組みますが、この足場の上から隣の家が丸見えになることがあります。特に隣の家の窓が開いていると、覗くつもりはなくても覗いたと誤解を受けることもあるかもしれません。誰でも家の中を覗かれるのは不快なものです。覗いているわけではないのに、足場の上に立っているだけでそう思われる可能性があります。ま
た、向こうから見ると、隣の家で工事をしていれば、洗濯物が汚れないか気になるでしょう。窓を開けているとほこりが入ってきそうで、窓を閉めてしまう家もあるかもしれません。こちらは定期的な外壁塗装をしているだけのつもりでも、ご近所の立場になってみるとこれだけの問題があるのです。このため、ご近所の理解を得るためにも、また無益なトラブルを起こさないためにも、外壁塗装の前に挨拶回りをするのは絶対に必要なのです。
外壁塗装を行う業者の中でも、優良業者は自ら工事の前にご近所に挨拶に出向きます。しかし、それとは別に、施工主もご近所に挨拶回りをすべきなのです。
■挨拶時に伝える内容
挨拶回りをする際は、塗装工事の内容について、できるだけ詳しく伝えておきましょう。塗装工事の内容といっても、使うペンキの種類などを伝える必要はありません。まず伝えるのは、工事がいつ始まっていつ終わる予定なのかということです。工事が始まる日は決まっていますが、工事終了日は天候の都合などによって多少順延もあり得ますから、そのことも伝えておきましょう。また、工事が何時に始まって何時に終わるのかも、近所の人にとっては知りたい情報です。特に小さな子供がいる家庭では、工事車両が出入りすることもあるので、交通事故も気になるかもしれません。
次に、土日に工事を行うのかについても、伝えておきましょう。原則として土日は工事を行わない業者が多いのですが、日程の都合によっては行うこともあります。せっかくの休日を騒音に邪魔されるのかどうかも、近所の人にとっては気になるところです。また、日中家にいることが多い人にとっては、騒音の度合いも気になるでしょう。それに、油性ペンキだとシンナー臭がしますから、喉や気管支の弱い人や赤ちゃんや高齢者がいる家では、臭いも気になるはずです。
こういった方がいる家に挨拶に行く際は、なおさら気を遣って丁寧に挨拶するのが、トラブル回避のためにも重要です。
■近隣トラブルは現代人の大きな悩み
ご近所との付き合いがうまくいかずに、悩んでいる人が多いようです。これまでご近所と仲良くしていたのに、外壁工事の際に挨拶しなかっただけで、ちょっとした工事上のトラブルが大きな問題になり、拭いきれないしこりを残すこともあります。せっかく外壁をきれいにリフォームしても、ご近所とうまくいかなくなると快適に暮らすことはできません。
外壁塗装をする側にとっては簡単な工事に見えても、大なり小なりご近所に負担をかけていることは、忘れないようにしたいものです。
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