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外壁を変更するための費用の相場はどれくらい?
2019.5.24
家を建ててある程度の年数がたつと、傷みも出てくるため外壁の変更が必要になります。
また、傷みはなくても、家のイメージを変えるために、外壁を変更することもあるかもしれません。
外壁を変更するための費用の相場はどれくらいでしょうか。
■外壁の変更費用
外壁を変更するには、まず外壁材を取り外して骨組みだけにして、新たに下地を取り付け外壁材を施工して完成させます。
外壁を取り外すと廃材が出ますので、その処分と下地の工事に費用がかかるため、全体の工事費は高くなります。
しかし、この工法では下地から作り直すので、筋交いを入れて耐震性を向上させることができるというメリットがあります。
この工事の総費用は、延べ床面積120平方メートルで200万円以上が相場です。
このように、本格的に外壁を変更するとこれくらいの金額になります。
これ以外に、もっと安くできる外壁変更工事もありますので、次にご紹介しましょう。
■モルタルの外壁変更
モルタルの外壁を変更する場合は、サイディングに張り替えすることが多いようです。
モルタルからサイディングに変更すると、工事の段階で下地の確認ができるため、耐久性を考えて補強したり断熱材を入れたりして、より住みやすい家に作り変えることができます。この工法は、モルタルを剥がしてサイディングに張り替えるだけなので簡単です。
張り替え費用は、延べ床面積120平方メートルで150万円以上となります。
モルタルからサイディングに変更する主な理由は、家の見た目をよくするためです。
モルタルよりも工費はかかりますが、錆びにくく耐久性があるため、安全で住みやすい家に作り変えることができます。
また、外壁が汚れてきたら、ブラシや高圧洗浄機などでも洗えるのが、サイディングの特徴です。
このように、一度サイディングに張り替えると、メンテナンスが楽でお金の節約にもなります。
モルタルをサイディングに変えるには、モルタルはそのままで、その上からサイディングを張っていく方法でも可能です。
サイディングを張るだけで耐震性が上がりますが、張り替え時に筋交いなどを増設すれば本格的な耐震補強となります。
また、サイディングの多くは耐火性もすぐれており、硬質ウレタンフォームを裏に張れば、断熱効果もアップします。
■サイディングの外壁変更
サイディングを変更するには、重ね張りや張り替えを行います。
重ね張りは、現在のサイディングはそのままに、その上から新たにサイディングを張っていきます。
サイディングにはいろんな柄や色があるため、好みのサイディングを選んで家のイメージを変えることが可能です。
また、重ね張りは廃材が出ないので工期も短くできる上に、重ね張りすることで断熱性と遮音性が高まります。
重ね張りの費用は、延べ床面積120平方メートルで150万円以上となっています。
一方で、サイディングが重ね張りできない場合に行うのが張り替えです。
すでに雨漏りしているなど、サイディングの傷みが激しい場合は重ね張りでの対応は困難なため、全面的に張り替えが必要となります。
張り替え費用は、延床面積120平方メートルで200万円以上が目安です。
サイディングは水洗いや高圧洗浄機で洗浄できるため、定期的に外壁をクリーニングしておけば家も長持ちします。
このように、年に1回~2回水洗いするだけで、常に新築のような外壁を保てるのがサイディングのメリットのひとつです。
サイディング以外の外壁材ではなかなか洗うことができないため、汚れがつくとそのまましみついて家全体が薄汚く見えてしまいます。
また、汚れの種類によっては外壁の腐食の原因になることもあるため、こまめに洗える外壁は家を長持ちさるのに役立ちます。
外壁がみすぼらしくなると、住み心地が悪くなるだけでなく、家の資産価値も下がってしまいます。
■ALCの外壁変更
ALCとは、オートクレーブの軽量気泡コンクリートのことで、旭化成のヘーベルハウスが提供する外壁材です。
ALCの外壁変更には、重ね張りと張り替えがあります。
重ね張りは、既存のALCの上から新たにALCを重ねて張っていきます。
重ねて張るだけなので、廃材が出ることもないため処分費用もそれほどかからず、料金が安く済むのが特徴です。
費用は延べ床面積120平方メートルで150万円以上が相場です。
張り替えは、重ね張りでは補修できないほど外壁が傷んでいたり、中に雨水が侵入している場合に行います。
外壁を取り外すので、ついでに家の骨組みの補強をしたり断熱材を入れたりして、さらに暮らしやすい家に変えることができます。
費用は延べ床面積120平方メートルで200万円以上が相場です。
■外壁をタイルに張り替える
最近では、家の外壁にタイルを使う人も増えています。タイルの外壁はオシャレなデザインが多いため、これまでの家のイメージを大幅に変えることができます。
また、タイルにすると外壁塗装の必要もなくなるため、長期的に見るとメンテナンスにお金がかからず非常に経済的です。
外壁用のタイルにはさまざまな種類があり、自由に組み合わせて独創的な外壁を作ることが可能です。
そのため、家の外観にこだわりたい人に人気があります。
タイルは吸水率によって磁気質タイル、せっ器質タイル、陶器質タイルなどに分かれます。
このうち、外壁用タイルに使われるのは、一番吸水率の低い磁器質タイルです。
磁器質タイルは吸水率は低いのですが、雨水で表面の汚れを洗い流すことができます。
外壁用タイルの施工には、モルタルを使用する方式と使用しない方式があります。
最近は、下地パネルにタイルを引っかけて接着する、引っかけ工法が増えており、外壁用タイルの利用はますます多くなっています。
外壁をタイルに変更するには、下地パネルの料金が1平方メートル当たり約5,000円程度かかります。
これに加えてタイル代が1平方メートル当たり約8,000円~3万円となっており、両方合わせるとかなり高額となります。
■外壁にタイルを使うメリット
タイルは高温で焼いて作るため、硬く強いのが特徴です。
傷がつきにくく丈夫で、耐候性、耐火性、耐久性にすぐれています。
また、タイルはほとんど劣化しないため、色あせなどの心配もなく、メンテナンスに手間がかかりません。
タイルの外壁は定期的に高圧洗浄したり、水洗いしたりすればいつまでも施工当時の美しさを保つことができます。
万が一タイルが剥がれたり、地震などでひびが入って割れたりしたときは、その部分のタイルを交換するだけで済むので非常に経済的です。
■外壁にタイルを使うデメリット
外壁用タイルは1枚ずつ手作業で張っていくため、施工に時間がかかり、その分費用も高くなります。
さらに、他の外壁材に比べて重くなるため、古い建築基準の建物だと使用できないこともあります。
また、タイルが剥がれ落ちることもあり、近隣トラブルの元となるおそれもありそうです。そのため、定期的に外壁をチェックして、剥がれそうなタイルがないか確認したほうがいいかもしれません。
■タイルとサイディングを比較する
サイディングは、金属でできた板材などを壁に張り付けて仕上げる工法です。
軽量で強度もあり、工事も簡単でメリットも多いのですが、錆が出たり塗装が剥がれたりすることがあるため、定期的な塗り替えが必要です。
また、窯業系サイディングはタイルに近い材質なので、タイル同様に耐久性や耐火性に優れています。
破損した場合の補修は、サイディングは1枚のサイズが大きいので、部分的な破損でも大きな材料を使うことになります。
その点、タイルはもともと1枚のサイズが小さいので、小さな破損なら1枚交換するだけで済むので簡単です。
外壁用タイルは現在注目の外壁材なので、今後ますます需要が増えていくでしょう。
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