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塗料に使う溶剤とは?外壁の塗料は油性と水性のどちらにすべきか
2019.4.10
塗料に使う溶剤には、いろんな種類があります。
自分の家にはどの溶剤が適しているのか、初めて外壁塗装をする人にはわかりにくいものです。
また、外壁塗装には油性塗料と水性塗料のどちらが合うのかも、見ていくことにしましょう。
■塗料の溶剤とは
塗料の溶剤とはどんなもので、何のために使うのでしょうか。
溶剤とは、ひと言で言うと塗料を薄める液体のことです。
塗料は樹脂、顔料、溶剤の3つの成分からできていて、油性塗料と水性塗料に分けられます。
油性塗料はシンナーを溶剤としており、水性塗料は水を溶剤として使っています。
要するに、塗料はそのままでは使えず、溶剤によって薄めて使うものなのです。
塗料は固まらないと、塗料としての役目を果たせません。
しかし、そのままでは固くて塗れないため、一旦溶剤で薄めて壁などに塗り、その後溶剤が蒸発すると、元の塗料本来の固さに戻って壁を保護するわけです。
つまり、溶剤は壁などに塗った際に塗膜を作るために必要なもので、塗膜ができたあとは蒸発してその役目を終えます。
溶剤はシンナーをはじめ、揮発性が高く引火性の強い液体が多いので、取り扱いには十分注意が必要です。
■溶剤塗料とは
溶剤塗料とは、溶剤で薄める塗料のことです。
水性塗料も水を溶剤に使っていますが、一般的に溶剤塗料と呼ぶのは、シンナーを溶剤とした油性塗料です。
この溶剤塗料には、強溶剤系塗料と弱溶剤系塗料があり、そのまま塗ることができる1液タイプと軟化剤を混ぜる2液タイプがあります。
また溶剤系塗料は顔料、樹脂、添加剤などを混合したものです。
そして塗料の性能は樹脂によってほぼ決まります。
樹脂にはアクリル、シリコン、ウレタンなどがあります。
■外壁塗装に適した塗料
塗料には油性塗料と水性塗料がありますが、外壁塗装にはどちらが適しているのでしょうか。
実は、油性塗料、水性塗料とも、メリットとデメリットがあるため、どちらがすぐれていると簡単には言えません。
どちらを選ぶかは、それぞれの特徴や予算を考慮して決めましょう。
ちなみに、塗料の密着性は溶剤系が強く、水性系は弱いのが特徴です。
乾燥するまでの時間は、溶剤系は環境の影響を受けず一定の時間が経過すれば乾燥します。
一方、水性系は環境の影響を受けやすく、梅雨時や気温が低くなる冬場は、乾燥するのが遅くなる傾向があります。
また、溶剤系は引火性のある危険物で、中毒の可能性もあるため保管、廃棄には注意が必要です。
ちなみに、塗料の密着性は溶剤系のほうが強いため、外壁塗装には溶剤系のほうが向いています。
ただし、水性系の塗料は使えないというわけではありません。
外壁は太陽熱や風雨にさらされるため、密着性の高い溶剤系のほうが適しています。
しかし、屋根や外壁ほど影響を受けない場所の塗装は、水性系で十分な場合が多いようです。
水性系のほうが値段も安いので、費用対効果を考えて塗料を選ぶといいでしょう。
■環境にやさしい水性塗料
水性塗料は、環境破壊物質といわれるVOC排出量の少ない塗料です。
そのため、世界の多くの国では、VOC排出量の少ない水性塗料を使う傾向にあるようです。
VOCとは揮発性有機化合物のことで、油性塗料はVOCの排出量が多く、環境を破壊する懸念があるとされています。
溶剤系か水性系か決めかねるようでしたら、環境面から塗料選びを選ぶのもひとつの方法です。
また、油性塗料には独特のにおいがありますが、水性塗料には気になるにおいはほとんどありません。
そのため、においがこもりやすい室内の塗装には、水性塗料を選ぶほうがいいでしょう。
また、外壁に塗った塗料のにおいは窓から室内に入ってきますので、においが気になる人は外壁に水性塗料を使うことをおすすめします。
さらに、どうしても油性塗料を使いたい場合は、においの少ない「弱溶剤塗料」を使う方法もあります。
弱溶剤塗料でも水性塗料に比べると若干においがありますが、通常の溶剤塗料のような強いにおいはありません。
■まだある塗料選びのポイント
塗料選びでは、塗料に使われている樹脂にも注目する必要があります。
塗料の耐久性は樹脂によって決まりますので、それぞれ樹脂の種類ごとにまとめてみましょう。
アクリル 約3~5年
ウレタン 約5~7年
シリコン 約7~10年
ピュアアクリル、フッ素、変性無機、光触媒は約15年の耐久性があります。
■自分で塗る場合の塗料選び
外壁をすべて塗るなら業者に依頼したほうが安心です。
しかし、部分的な塗装なら、初心者でもできないわけではありません。
塗装に慣れない人には、油性塗料を使うのはおすすめできません。
油性塗料は引火しやすく危険なため、取り扱いに注意が必要です。
まず、取り扱いが簡単で引火の危険のない、水性塗料を使うところから始めましょう。
もしどうしても油性塗料を使いたいなら、間違っても引火しないように、使用と保管に十分注意が必要です。
火の気のある場所で使用しないのはもちろんですが、タバコも絶対に厳禁です。
また油性塗料はシンナーを使うことが多いので、屋内で使用する場合は必ず窓を開けるか換気が必要となります。
■外壁塗装の注意点
外壁塗装は、ある日突然必要になり、多くの費用がかかると思っている人が多いようです。
しかし、外壁は家を守る大切なものですから、将来の塗装や補修のために費用を積み立てておくべきものです。
家を建ててある程度の年数がたてば、外壁の修理や塗装は必ず必要になります。
風呂場や台所などのリフォームを優先したくなるものですが、外壁の傷みを放っておくと、雨水が侵入し家そのものをだめにしてしまう恐れがあります。
そのため、外壁塗装は最優先に考えるべきリフォームです。
外壁を見て傷やへこみ、ひび割れがあるなど、明らかに異常がないか確認しましょう。
しかし、見た目に何も異常がなければ、あえて塗装や補修は考えないものです。
ただし、外壁は新築から10年以上たつと、紫外線や風雨のために外壁面の塗膜が劣化し、外壁がむき出しの状態になっていると考えるべきです。
この状態でさらに放置すると、外壁の表面だけでなく外壁そのものが劣化することになります。
そのため、外装塗装をするつもりがなくても、10年に一度くらいは定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスは専門家に見てもらったほうがいいので、近所の信頼できる業者に依頼するといいでしょう。
多くの場合、メンテナンスは無料でやってくれます。
もちろん、DOORも無料で承りますので、お気軽にお申し付けください。
■まとめ
塗料の溶剤とは、塗料を薄める液体のことです。
油性塗料ならシンナーなどの溶剤を使い、水性塗料は水で薄めます。
油性塗料と水性塗料はそれぞれ一長一短あり、どちらがすぐれているとは言えません。
ただし、油性塗料は引火性が強いため、取り扱いには注意が必要です。
塗料を選ぶポイントはいくつかありますが、水性塗料はVOC排出量が少ない環境に配慮した塗料です。
外壁塗装は10年もたつと劣化してしまうため、家を守るためにも早めに塗り直すほうがいいでしょう。
DOORは、西宮市、尼崎市、伊丹市で外壁塗装、雨漏り補修、屋根塗装を行っている専門業者です。
またプロタイムズという屋根、外壁リフォームを提供する全国組織に加盟しています。
塗装に関してご質問などがあれば、お気軽にご連絡ください。
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