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コロニアル屋根の塗装で押さえておきたいポイントを解説します!
2023.10.7
屋根材が劣化したことで、塗り替えを検討しているという方はたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし屋根材には様々な種類があり、それぞれの種類に合った塗装方法や劣化症状があります。
そこで、実際に塗り替えを実施する前に、自宅の屋根材について、
その劣化症状についてきちんと把握しておく必要があるのです。
今回は、コロニアル屋根の特徴やメリットデメリット、劣化症状や修繕方法など、
コロニアルに関する様々な情報を解説します。
コロニアルとは
コロニアルとは、ケイミュー株式会社が販売しているスレート屋根の商品名です。
コロニアルは化粧スレート、スレート材などと呼ばれることもあります。
特徴は、軽量かつ安価で、カバー工法も可能です。
この特徴から、コストパフォーマンスが高く、近年人気の屋根材のうちの1つになっています。
コロニアル屋根のメリットとデメリット
ここでは、コロニアル屋根のメリットとデメリットそれぞれについて詳しく解説します。
*コロニアル屋根のメリット
価格が安い
コロニアル屋根は、その材料費と施工費用が比較的安価です。
他の金属系の屋根材と比べた際も、半額以下の費用となっています。
そのため、コストパフォーマンスに優れた屋根材料といえます。
軽量で建物に負担をかけない
コロニアル屋根は、その軽量なので住宅に負担をかけません。
住宅の構造にかかる負担が軽減され、長期間にわたって住宅の耐久性、耐震性を保てます。
また、施工時に発生する廃材も少なく、環境に配慮した素材であるとも言えます。
デザインが豊富である
コロニアル屋根は、その豊富なデザインバリエーションによって、多様な住宅に使用できます。
色や形状、サイズのバリエーションが豊富で、住宅の外観にアクセントを与えることができます。
色に関しては複数の色を組み合わせることも可能です。
施工しやすい
コロニアル屋根は、施工がしやすいため施工期間が短く済みます。
施工が比較的簡単であるため、施工費用も抑えられます。
また、施工が簡単なため、施工のミスを防ぐことができ、施工品質を確保することができます。
*コロニアル屋根のデメリット
汚れやすい
コロニアル屋根は、表面が凹凸になっているため、汚れがたまりやすく手入れが必要です。
また、表面が不均一であるため、汚れが落ちにくい傾向があります。
特に、雨水や煙が多い都市部などでは、汚れが目立ちやすく、こまめな清掃が必要な場合があります。
ひび割れしやすい
コロニアル屋根は、劣化や衝撃などによってひび割れが生じることがあります。
屋根の定期的な点検が必要であり、ひび割れを発見した際は早期に修理することが重要です。
寒い地域には不向き
コロニアル屋根は、耐久性が低く、寒冷地には不向きです。
特に、雪や凍結の影響を受ける地域では、屋根の傷みが進行しやすく、取り扱いには十分な注意が必要です。
耐久性を考慮した上で、適切な材料を選択することをオススメします。
アスベストに注意が必要
コロニアル屋根には、2004年以前はアスベストが使用されていたことがあります。
アスベストは、呼吸器系に悪影響を与えることがあるため、注意が必要です。
屋根の交換を行う場合には、アスベストの有無を確認してから取り扱いを行うようにしましょう。
また、アスベストの取り扱いは専門業者に依頼してください。
コロニアル屋根の劣化症状
コロニアル屋根は以下のような劣化症状が現れた際には、塗装を検討するようにしてください。
色あせ
長年の紫外線や雨風により、塗料が劣化して色あせが進みます。
色あせが進むことで、屋根の見た目が劣化するだけでなく、
塗料が薄くなることで防水性能が低下するため、早めの対策が必要です。
対策としては、塗装を行うことが挙げられます。
棟板金の劣化
棟板金は、屋根の上部にある部材で、風雨に晒されることが多いため、劣化しやすい部分です。
錆びたり、釘が外れたりしている場合は、早めに修理する必要があります。
棟板金の交換などの修理方法が挙げられます。
カビや藻などの発生
湿気が多い環境では、コロニアル屋根の表面にカビや藻が発生することがあります。
見た目が悪いだけでなく、長期的には屋根材を腐食させる原因にもなるため、早めの対策が必要です。
対策としては、高圧洗浄や専用のカビ・藻取り剤を使用することが挙げられます。
また、定期的なメンテナンスを行うことで、カビや藻の発生を予防することもできます。
反り
コロニアル屋根は、軽量な素材でできているため、
長年の積雪や雨風により、少しずつ反りが生じることがあります。
反りが目立ってきた場合は、修理を検討しましょう。
ひび割れ
コロニアル屋根は、長年の積雪や雨風、紫外線により、ひび割れが生じることがあります。
ひび割れが生じた場合は、すみやかに修理を行いましょう。
修理方法はシーリングや補修材を使用することです。
コロニアル屋根の塗装工程をご紹介
コロニアル屋根を塗装する際は、以下の手順で塗装を進めます。
高圧洗浄を行う
コロニアル屋根を塗装する前に、ホコリやカビ、苔などを洗い流すために高圧洗浄を行います。
屋根の表面に汚れが残っていると、塗料が上手く密着しないため、高圧洗浄は非常に重要な作業です。
タスペーサーを取り付ける
タスペーサーは、屋根材の間に隙間を作るために使用する道具です。
コロニアル屋根は通常と比べて屋根の隙間が狭いため、タスペーサーを使用することで隙間を作ります。
隙間を作ることで、雨の逃げ道を作ります。
下塗りを行う
塗装のベースとなる下塗りを行います。
下塗りは、コロニアル屋根の表面に塗料がしっかりと密着するようにするために大切な工程です。
下塗りをしっかりと行うことで、塗料の持ちがよくなり、屋根の耐久性が向上します。
上塗りを行う
下塗りが乾燥したら、上塗りを行います。
上塗りは、美観を整えるための工程です。コロニアル屋根の素材に合わせた塗料を選ぶことが大切です。
塗料の種類によっては、1回の塗装で仕上がる場合もありますが、
2回塗りをすることでより美しい仕上がりになります。
コロニアル屋根塗装の注意点
コロニアル屋根塗装を行う際の主な注意点として、以下の2点が挙げられます。
*縁切りは必ず行う
コロニアル屋根は、屋根材の隙間が狭く、縁に屋根材が重なっている構造になっています。
この縁を塗装する際に、しっかりと切り落とすことが必要です。
縁切りを怠ると、塗装が剥がれる原因になるため、しっかりと切り落とすことが重要です。
また、縁切りにはタスペーサーなどの専用の道具が必要になるため、正確に切り落とすようにしましょう。
*自分で行う場合は安全対策をしっかり行う
屋根塗装は、高所作業になります。
そのため、作業前には周辺の危険物や障害物を確認しておき、安全に作業できる環境を整えることが大切です。
また、足場が不安定な場合や、天気が悪い場合は作業を中止することも必要です。
安全対策をしっかり行い、事故を防ぎましょう。
まとめ
今回は、コロニアル屋根に関して、様々な情報をご紹介しました。
具体的には、コロニアルの特徴やメリットデメリット、
劣化症状の具体例や塗装の流れ、塗装時の注意点を解説しました。
軽量かつ安価で、また、カバー工法も可能であるといった特徴を持つコロニアル屋根。
そんなコロニアル屋根は耐久があまり高くは無いので、劣化症状を発見した際は、早めに対処することが大切です。
コロニアル屋根の塗装をお考えの方は、本記事を参考にしていただけると幸いです。
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