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外壁塗装の下塗りの乾燥時間はどれくらい?塗装に関して色々解説!
2023.9.20
外壁塗装において、塗料の乾燥時間は仕上がりを左右する重要な要素です。
乾燥時間が短い場合、様々な悪影響が発生し、塗装や外壁の耐久性が下がる可能性もあります。
今回は、外壁塗装の乾燥時間について、様々な情報をご紹介します。
外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
□外壁塗装の乾燥時間は何で決まる?
ここでは、外壁塗装の乾燥時間について、乾燥時間を決める要因や、塗料、乾燥の種類などについて解説します。
*乾燥時間は何で決まる?
外壁塗装の乾燥時間を決める要因には様々なものがありますが、主な要因としては以下のものが挙げられます。
・塗装方法
・気温や湿度
まず、塗装方法に関して、こちらは塗料の種類や塗膜の厚さなどによって乾燥時間が異なります。
塗料の種類に関しては、水性塗料の場合は2時間程度、油性塗料の場合は4時間から1日程度と、種類によって時間の目安は大きく異なります。
また、塗膜の厚さに関しては、厚くなればなるほど乾燥に時間がかかります。
次に、気温や湿度に関しても、適切な気温、湿度のもとで塗装は行われますが、適切な基準から離れるほど、乾燥時間は長くなっていきます。
*塗料には2つの種類がある
外壁塗装で扱う塗料は、大きく「水性塗料」と「油性塗料」の2つの種類に分けられます。
・水性塗料の特徴
水性塗料とは、顔料と樹脂、水で構成される塗料です。
水性塗料の主な特徴として、以下の3点が挙げられます。
1.環境にやさしい
水性塗料は、溶剤として水を使用するため、有害な化学物質を排出するリスクが低く、環境に優しい塗料として知られています。
2.速乾性が高い
水性塗料は、油性塗料よりも乾燥が早いため、作業時間が短縮されます。
塗料を塗布する際の時間とコスト節約につながります。
3.色落ちが少ない
水性塗料は、紫外線による劣化に強く、色落ちが少ないため、美しい外観を保つことにつながります。
・油性塗料の特徴
油性塗料は、顔料と樹脂、有機溶剤で構成される塗料です。
油性塗料の主な特徴としては、以下の3点が挙げられます。
1.耐久性が高い
油性塗料は、水性塗料よりも耐久性が高く、長期間にわたって外壁を保護できます。
2.防水性が高い
油性塗料は水に強いため、防水性が高く、外壁を雨や雪から保護できます。
3.塗りやすい
油性塗料は、塗りやすく、滑らかに仕上げられ、失敗も少なくなります。
*乾燥には4つの種類がある
外壁塗装において、乾燥はその段階によって4種類に分けられ、それぞれの特徴は以下のとおりです。
・指触乾燥
指触乾燥は初期の段階の乾燥状態を指します。
指で軽く触れても塗料が付かない程度の乾燥状態であり、塗装後から1時間から2時間程度経過するとこの状態になります。
・半硬化乾燥
半硬化乾燥は、2段階目の乾燥状態を指します。
この状態になると、上に重ねて新たな塗料を塗り始めることが可能になります。
半硬化乾燥までの目安時間は、数時間から1日程度となっています。
・硬化乾燥
硬化乾燥は、表面上は乾燥が完了し、指で押さえたりしても変化しない状態の乾燥です。
しかし、塗膜の内部までは完全に乾燥し切っておらず、塗装が完全な状態であるとはまだ言えません。
この状態までは、約1週間程度の期間がかかります。
・完全乾燥
完全乾燥とは、内部まで完全に硬化が完了した状態の乾燥状態を指します。
この状態になるまでは、約2週間から1ヶ月程度の期間がかかります。
□乾燥時間が足りないとどうなるのか?
外壁塗装において、乾燥時間が足りない状態で次の工程に進んでしまった際には様々な悪影響が発生する恐れがあります。
具体的な悪影響には以下のようなものがあります。
1.色あせが早くなる
外壁塗装に使用される塗料には、紫外線による劣化を防ぐための添加剤が含まれています。
しかし、乾燥時間が足りない状態で次の工程に進んでしまうと、塗料中の添加剤が十分に効果を発揮せず、紫外線による劣化が早まってしまいます。
その結果、塗装された色があせやすくなります。
2.艶がなくなる
外壁塗装には、艶があるものとないものがあります。
艶のある塗料は、光の反射によって建物の外観を美しく見せるために使用されます。
しかし、乾燥時間が足りない状態で次の工程に進んでしまうと、塗料が十分に硬化せず、艶が失われてしまいます。
その結果、外壁全体がくすんだ印象を与えることにつながります。
3.水切れが悪くなる
外壁塗装は、建物内部を雨水や湿気から守るために行われます。
しかし、乾燥時間が足りていない場合、塗料が十分に硬化せず、水切れの悪い状態になってしまいます。
その結果、雨水や湿気が建物内部に浸透し、建物の耐久性が低下したり、カビや腐食の原因となることがあります。
4.外壁が汚れやすくなる
外壁塗装は、建物の外観を美しく保ち、汚れやすさを防ぐために行われます。
しかし、乾燥時間が足りないと、塗料が十分に硬化せず、汚れが付きやすい状態になってしまいます。
その結果、建物全体が汚れやすくなります。
5.ひび割れや剥がれが生じる
乾燥時間が足りていない場合、塗料が十分に硬化せず、外壁にひび割れや剥がれが生じることがあります。
その結果、外壁の保護機能が低下し、建物の耐久性が低下することになります。
□下塗り・中塗り・上塗りで乾燥時間が異なる!
外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと塗装を2〜3回に分けて塗装を行います。
それぞれの塗装方法の特徴と、乾燥時間の目安は以下のようになっています。
・下塗りの特徴と乾燥時間
下塗りとは、塗料と外壁材を密着させるために、最初に行う塗装です。
下塗り塗料にはシーラー系やフィラー系など種類があり、それぞれ乾燥時間は異なります。
シーラー系の場合は3時間程度、フィラー系の場合は5時間程度、防水系塗料の場合は16時間程度となっています。
・中塗りの特徴と乾燥時間
中塗りは、上塗りと同じ塗料を用いて塗装を行います。
簡単に言うと、同じ塗装を2回行うことで、塗り漏れや凹凸を無くし、完成度を高めることを目的としています。
中塗りで使用する塗料と乾燥時間の目安は以下のとおりです。
水性塗料:2時間程度
油性塗料:4時間から1日程度
シリコン塗料:12時間から1日程度
・上塗りの特徴と乾燥時間
上塗り塗料では、中塗り塗料と同じ塗料を用いて、塗装を仕上げていきます。
上塗りで使用する塗料と乾燥時間の目安は以下のとおりです。
水性塗料:4時間から1日程度
油性塗料:1日から2日程度
シリコン塗料:1日から2日程度
□塗装が乾燥するまでの注意点をご紹介!
最後に、外壁塗装における塗料の乾燥に関する注意点を3点ご紹介します。
1.触りすぎない
塗装が終わった後は、塗料が完全に乾燥するまで、触らないことが大切です。
塗装部分を触ると、塗料の表面が傷ついてしまい、塗装の仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。
特に、乾燥が遅い季節や湿度が高い日は、注意が必要です。
2.ものをたてかけない
塗料が乾燥するまで、壁に何もたてかけないように気を付けましょう。
何かをたてかけてしまうと、塗料が傷ついたり、塗装面に跡が残ることがあります。
特に、長時間たてかけてしまうと、跡が残ってしまうことがあるので注意が必要です。
3.完全乾燥まで油断しない
乾燥の種類でご紹介したように、完全に塗料が乾燥するまでには2週間から1ヶ月の期間がかかります。
この期間に関して、他の2つの注意点を守ることが大切になってきます。
□まとめ
今回は、外壁塗装の乾燥時間について、様々なことをご紹介しました。
ざっくりとまとめると、以下のような情報をご紹介しました。
・乾燥時間の決まり方
・乾燥時間が足りない場合の悪影響
・乾燥に関する注意点
今回ご紹介した内容を参考に、失敗のない塗装を実現していただけると幸いです。
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