戸建てに住んでいる場合、新築から10年ほどで外壁塗装は必要となってきます。

その際、塗装業者選びを間違えてしまうと、高額な費用を支払ったにも関わらず、

塗装の仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。

今回は、外壁塗装における手抜き工事の見抜き方についてご紹介します。

併せて、塗装の流れについても解説しますので、外壁塗装をお考え中の方は参考にしてみてください。

 

 

 

外壁塗装によくある手抜き工事

ここでは、外壁塗装でよくある手抜き工事の例をいくつか紹介いたします。

工事中にこれらの事例に当てはまった行為を見かけた場合は、手抜き工事を行っている可能性があります。

 

塗装回数が少ない

塗装回数が少ないと、塗料の密着性が低くなり、塗装の耐久性が低下します。

塗料の種類や建物の状態に合わせて、適切な塗装回数を設定する必要があります。

 

養生が雑である

養生が雑だと、建物の周辺に塗料が飛散し、周囲の環境に悪影響を与えることがあります。

養生作業に十分な時間をかけ、周辺の環境を保護することが重要です。

 

高圧洗浄が雑である・していない

高圧洗浄は、建物の表面をきれいにするために重要な工程です。

しかし、高圧洗浄が雑だと、汚れを十分に取り除けず、塗料の密着性が低下することがあります。

 

足場が簡易的である

足場が簡易的だと、安全性が低下し、塗装作業に支障が生じることがあります。

適切な足場を設置し、安全に作業を進めることが必要です。

 

天候が悪くても塗装する

天候が悪い場合は、塗料の乾燥に時間がかかり、塗装の質が低下することがあります。

天候に合わせて作業の計画を立て、適切な時期に作業を行うことが必要です。

 

見積もりとは異なる塗料を使う

見積もりとは異なる安価な塗料を使うと、塗料の品質が低下し、塗装の効果が発揮されないことがあります。

契約内容に沿って適切な塗料を使用しているか確認することが必要です。

 

ひび割れを補修しない

ひび割れがある場合は、補修しないと、雨漏りや建物の劣化が進むことがあります。

建物の状態を十分に調査し、必要な補修を適切に行うことが必要です。

 

縁切りを行っていない

縁切りが不十分だと、塗料がはみ出してしまい、美しさが損なわれることがあります。

縁切りを丁寧に行い、美しい仕上がりを目指すことが重要です。

 

雑に塗装する

雑に塗装すると、塗料の厚みが不均等になり、塗装の効果が低下することがあります。

塗装業者は、丁寧に塗装作業を行い、均一な塗布を心がけることが必要です。

 

コーキングを交換しない

コーキングが劣化している場合は、交換しないと、雨漏りや建物の劣化が進むことがあります。

コーキングの状態を十分に調査し、必要に応じて交換を行うことが必要です。

 

外壁塗装で手抜きをされたらどうするべきか

外壁塗装工事において、手抜き工事が発覚した際は、以下のように対処すると良いでしょう。

塗装業者へやり直しを依頼する

塗装業者へのやり直し依頼は、手抜き工事をしていると感じた工事中に指摘することも可能です。

塗装が完了し、代金を支払った後に指摘した場合、理由をつけられて返金ややり直しに応じない業者も存在します。

そのため、工事中に発覚した手抜きに関してはできるだけその場で指摘することを心がけましょう。

また、工事後に発覚した場合でも、積極的に連絡を取ることが大切です。

応じてもらえない場合は、以下でご紹介する第三者機関への相談を行いましょう。

 

第三者機関に相談する

外壁塗装におけるトラブルの相談先としては、以下の3つの機関が主に挙げられます。

１：消費者センター
２：住宅リフォーム紛争処理センター
３：弁護士

以上のどの機関に相談したとしても、トラブルの解消に向けて動いてくれます。

自身と塗装業者だけでは解決に辿り着かないと感じた場合は、第三者機関への相談をしてみましょう。

 

悪徳業者を見抜くポイント

ここでは、悪徳な塗装業者を見抜くためのポイントをご紹介します。

塗装を依頼する際は、外壁塗装業者の中でも、以下の特徴に当てはまる業者には注意が必要です。

強引に点検などをすすめてくる業者

強引に点検をすすめてくる業者は、信頼できない可能性が高いです。

特に、無料で強引な点検をしてくれるという業者は注意が必要です。

点検を行い、不必要な工事を勧める場合があり、

その工事が不要であった場合でも見積もり金額に加算されてしまうことがあります。

また、点検中にわざと外壁に傷をつけたり、点検後に「急な修理が必要」と言って、

高額な料金を提示する場合もあります。

 

値引きが高額である業者

値引きが高額である業者は、実際の工事費用がどの程度か不明なまま契約を進められる可能性があります。

また、値引きが高額であることで、その分工事費用を高く設定している場合もあります。

値引きが高いからと言って、必ずしもそれがお得なのかどうかは疑問です。

値引きに惑わされず、正しい工事費用を知ることが大切です。

 

訪問営業をかけてくる業者

訪問営業をかけてくる業者も、信頼性が低い可能性があります。

特に、強引な営業を行ってくる業者は、その業者を信用してはいけません。

契約を急かすような営業を行ってくる場合もあります。

また、営業担当者が別の人物に変わることもあるので、注意が必要です。

不本意に契約を結んでしまった際は、クーリングオフの期間中に取引を取り消すことも検討しましょう。

 

見積もりの中身が不明な業者

見積もりの中身が不明瞭な業者は、契約を進める前にしっかりと質問しましょう。

また、見積もりに含まれる工事内容が不明瞭であった場合、

その工事内容が適切であるか不明なまま契約を進めてしまう可能性があります。

工事内容や費用の説明は、提出された書面に詳しく記載されていることが望ましいです。

 

外壁塗装の施工手順と方法

最後に、外壁塗装の施工の流れとその方法について解説します。

外壁塗装は、以下の手順で行われます。

近隣への挨拶

施工前には、近隣住民に挨拶を行い、施工について説明します。

また、騒音や振動などの影響を最小限に抑えるための配慮も行います。

 

足場の設置

足場は、安全かつ効率的な施工のために必要なものです。

足場を設置する際には、専門的な知識や技術が必要であるため、プロが設置することが重要です。

 

養生

施工箇所以外の部分を養生します。

これにより、周囲の建物や植物、道路、車両などが汚れたり、塗料が付着したりすることを防ぎます。

養生には、ビニールシートやマスキングテープなどが使われます。

 

高圧洗浄

外壁を高圧洗浄機で洗浄します。

これにより、古い塗膜や汚れ、カビ、藻などを除去し、下地をきれいにします。

高圧洗浄は、塗装の密着性を高めるために欠かせない作業です。

 

下地処理

下地処理は、塗料の密着性や耐久性を高めるために欠かせない作業です。

具体的には、ヒビや割れなどの補修、防水処理、サビや腐食の防止、下地の均一化などを行います。

下地処理をしっかりと行わないと、塗料が剥がれたり、浮いたりする原因となります。

 

下塗り

下塗りは、中塗りや上塗りの下地となる層で、下地処理後に塗布されます。

下塗りにより、塗料の密着性や耐久性を高め、中塗りや上塗りの仕上がりを良くします。

 

中塗り

中塗りは、下塗りの上に塗布され、仕上がりの質を高めます。

また、耐久性や防水性を高め、外壁を保護します。

 

上塗り

上塗りで外壁の色や質感、光沢などを調整し、仕上がりを完成させます。

 

点検

塗装が完了した後は点検を行います。

塗料の密着性や塗り残し、塗料の厚み、仕上がりの質などを確認し、問題があれば修正を行います。

 

足場の解体

足場を解体して、塗装工事は完了です。

 

まとめ

今回は、外壁塗装に手抜き工事の見抜き方や、対処法、悪徳業者の見分け方に塗装の流れをご紹介しました。

外壁塗装は高額な工事となるため、しっかりと信頼と実績のある業者に工事を依頼することが大切です。

本記事を参考に、失敗しない塗装工事を行っていただけたら幸いです。

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