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ガルバリウム鋼板の屋根塗装に関して基礎知識を解説します!
2023.8.30
外壁塗装や屋根塗装において、外壁材や屋根材に合った塗装を行うことは非常に重要となってきます。
適切な塗装方法でなかった場合、塗装の剥がれや劣化の進行が進む可能性があります。
素材には様々なものがありますが、ガルバリウム鋼板も特徴的な素材のうちの一つです。
今回は、ガルバリウム鋼板の屋根塗装に関する基礎知識をご紹介します。
□ガルバリウム鋼板屋根とは
ガルバリウム鋼板とは、金属の名称ではなく、アルミニウムと亜鉛、ケイ素を組み合わせた素材のことを指します。
ガルバリウム鋼板の主な特徴としては、以下のものが挙げられます。
・コストパフォーマンスが優れている
ガルバリウム鋼板は、価格に対しての耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが非常に優れています。
耐用年数に関しては、25年から30年程度が目安とされています。
また、施工も比較的簡単であるため、工事費用を抑えることにもつながります。
これらの特徴から、住宅や商業施設の屋根材として広く利用されています。
・軽量であるため耐震性がある
ガルバリウム鋼板は、軽量であるため、建物の耐震性に優れます。
特に、地震が多く発生する地域での住宅建築においては、耐震性能が求められるため、ガルバリウム鋼板が採用されることが多いです。
・錆びにくい
ガルバリウム鋼板には、アルミニウムと亜鉛の合金が酸化被膜を形成するため、錆びにくいという特徴があります。
そのため、長期的なメンテナンスが不要であり、コスト面でも優れています。
また、屋根材として使用される場合、耐久性が求められるため、この特徴が重要視されます。
□ガルバリウム屋根の劣化サイン
*ガルバリウム屋根の劣化サイン
ガルバリウム屋根の劣化症状は以下のとおりです。
劣化症状を見かけた際は、早めにメンテナンスを行うことが重要です。
・色あせ
ガルバリウム屋根は、塗装完了時には鮮やかな色をしていますが、長年の日光や風雨により、色あせが生じます。
色あせは美観を損なうだけでなく、塗装の劣化を招き、屋根の耐久性を低下させる原因となります。
対処法としては、塗り替えによるリフォームを行うことが挙げられます。
・浮き
ガルバリウム屋根は、一般的に軽量であるため、強風や積雪などの影響で浮きが生じる場合があります。
浮きが生じると、屋根に亀裂が入ったり、雨漏りが発生する恐れがあるため、早めに修理することが必要です。
具体的な修理方法としては、カバー工法や葺き替えなどが挙げられます。
・赤サビ
ガルバリウム屋根の表面には、亜鉛とアルミニウムの合金で作られた被膜が形成されていますが、長年使用することで表面にダメージが生じると、傷んだ箇所からサビが発生します。
赤サビは、表面に穴があくこともあり、雨漏りの原因となるため、早めに修理することが必要です。
・白サビ
白サビは、ガルバリウム屋根に使用される亜鉛に含まれる成分が、表面に白い粉状の物質として現れる現象です。
白サビが発生すると、屋根の表面が荒れてきたり、耐久性が低下したりするため、早めにメンテナンスを行うことが必要です。
・もらいサビ
ガルバリウム屋根の表面に他の金属が触れることで、もらいサビが発生する場合があります。
もらいサビが生じると、屋根に穴があくこともあり、雨漏りの原因となるため、早めに修理することが必要です。
サビに関しての対処法としては、錆を除去した上で塗装を行うことが挙げられます。
*ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法
ガルバリウム屋根は耐久年数は長いですが、定期的なメンテナンスがあった上での耐用年数でもあります。
以下でご紹介するメンテナンスを実施することで、長期間綺麗な状態の屋根を保ちましょう。
まず、メンテナンス方法としては、定期的に水で洗い流すことが効果的です。
水で屋根の汚れなどを洗い流す頻度に関しては、環境によって異なります。
酸性雨の強い地域では、3ヶ月に1回程度、そうでない地域に関しては1年に1回程度、しっかりと屋根を水で洗い流すことで屋根の状態を綺麗に保てます。
また、水で洗い流す際の注意点として、高圧洗浄機を無理に使用しないことが挙げられます。
高圧洗浄機は非常に勢いの強い水を噴射するため、場合によっては屋根材を傷つけてしまう可能性があります。
不安を感じた際は、やめておくかプロに依頼するようにしましょう。
□ガルバリウム鋼板の塗装方法
ガルバリウム鋼板の屋根は、以下の手順で塗装を行います。
1.屋根の欠損の確認
まずは、屋根に欠陥がないか確認します。
欠陥がある場合は事前に修理を行い、その後塗装作業に移ります。
欠陥があるまま塗装を行うと、塗料の密着性が低くなったり、欠陥が目立ってしまう場合があるので注意が必要です。
2.屋根洗浄
次に、屋根を洗浄します。
洗浄によって、汚れや藻などを除去し、塗料の密着性を高められます。
また、洗浄時には必ず安全に注意し、滑りやすい場所での作業に気をつける必要があります。
3.下地調整
洗浄後、下地調整を行います。
下地処理では、サビや汚れを取り除くとともに、塗装表面をざらつかせます。
ガルバリウムの塗装では、この表面をざらつかせる作業を行い、塗料が剥がれにくくします。
この作業によって、塗料の密着性を高められ、美しい仕上がりの実現につながります。
4.下塗り
下地調整後、下塗りを行います。
下塗りには、ガルバリウム鋼板用の防錆プライマーを使用します。
下塗りによって、塗料の密着性を高め、塗装の仕上がりをよくします。
また、下塗り時には、塗料の乾燥時間に注意して作業を行いましょう。
5.上塗り
下塗りが完了したら、上塗りを行います。
上塗りには、ガルバリウム鋼板用の塗料を使用します。
上塗りによって、屋根の色や質感を決定します。
また、塗料の種類によっては塗装を2回に分けて行います。
塗料の種類に関しては、シリコン塗料が使用されることが一般的です。
□ ガルバリウム塗装の注意点
ガルバリウムの屋根塗装を行う際は、以下の3点に注意しましょう。
1.下地処理を丁寧に行う
ガルバリウム塗装では特に、下地処理をしっかりと行うことが重要です。
下地処理が不十分だと、塗料が剥がれたり、錆が発生したりすることがあります。
下地処理には、洗浄や研磨、錆の除去などがあります。
塗装業者に下地処理の方法を確認し、丁寧に行うように指示しましょう。
2.ガルバリウムの施工実績が豊富な業者に依頼する
ガルバリウムの塗装は、素人には難しい難易度の高い作業です。
塗装業者に依頼する際は、必ずガルバリウムの施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
実績が豊富な業者であれば、施工ミスやトラブルが少なく、安心して依頼できます。
3.ガルバリウムに合った塗料を選ぶ
ガルバリウムの塗装には、シリコン塗料などの特殊な塗料が必要です。
通常の塗料では、ガルバリウムの表面に密着しないため、塗膜が剥がれたり、劣化したりすることがあります。
塗料を選ぶ際には、ガルバリウムに対応したものを選びましょう。
□まとめ
今回は、ガルバリウム鋼板の屋根塗装に関して、様々な基礎知識をご紹介しました。
簡単にまとめると、以下のような情報を解説しました。
・ガルバリウム鋼板とは
・ガルバリウム鋼板の劣化のサイン
・ガルバリウム鋼板の塗装方法
・ガルバリウム塗装時の注意点
今回ご紹介した情報を参考に、ガルバリウム鋼板の屋根のリフォームを成功させてくださいね。
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