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外壁塗装後に発生する気泡の原因について解説します!
2023.6.30
外壁塗装における気泡とは、壁にブツブツとした凸凹が発生する現象のことです。
気泡は時間が経つと、潰れてクレーターのようになるためピンホールと呼ばれることもあります。
ピンホールは小さな穴が生じる現象であり、細かくて深いのが特徴です。
気泡が発生すると見た目が悪くなるだけでなく、潰れて雨水や結露が入ってくる恐れがあります。
その結果、外壁の早期劣化や外壁下地にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、気泡はできるだけ発生させたくありませんよね。
今回は外壁塗装後に発生する気泡の原因や対処法などをお伝えします。
原因を知ることで、気泡の発生を防ぐ対策を行いましょう。
□気泡について
気泡は外壁塗装の施工から約1週間後に起こる現象です。
1ミリメートルから3ミリメートル程度の小さな穴があきます。
基本的に、気泡は1つだけでなく無数に穴があいていることが多いものです。
近くで見なければ気づかない穴であるため、見落とさないように注意しましょう。
また、それほど小さい穴であるため、問題ないだろうと思われるかもしれません。
しかし、気泡は外壁塗装の劣化を早める要因になるため、適切に対処する必要があるのです。
気泡には2種類あり、それぞれ特徴が異なります。
1.下地まで貫通しているもの
一般的に外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3層に分かれています。
この3層全てに穴が開いており、下地まで貫通しているケースがあるのです。
この場合、下地に雨水が入ってくるため、早めに対処する必要があります。
2.表面の塗膜だけ貫通しているもの
表面の塗膜だけに穴があいているものは、塗料の泡の跡が残っている状態です。
耐久性に問題はないため、慌てて対処する必要はありません。
□外壁塗装後の気泡の発生原因とは?
ここでは気泡の発生原因を5つご紹介します。
1.希釈剤の割合が適当ではなかった
外壁塗装に使用される塗料には1液型と2液型があります。
2液型は塗料液と硬化剤が別々になっており、塗装前に水やシンナーを混ぜて使用します。
塗料によって硬化剤を混合する割合は決まっており、その正確性によって性能が変わります。
一般的に混合比の誤差が20パーセント以上になると気泡が発生しやすくなります。
誤差は目分量で混合したり、雑な測り方をしたりすることが原因でしょう。
2.塗装時の気候が適当でなかった
塗料は乾燥してから塗膜を作ります。
一般的に、気温が5度以下、湿度が85パーセント以上の日に塗装すると気泡が発生しやすくなります。
気温が5度以下の日は塗料の硬化が遅くなります。
そのため、家の周りをシートで覆ったり、加温したりして作業します。
しかし、急速に塗料を乾燥させると表面だけが乾燥し、内側の気泡が表面に出てきてしまうのです。
また、適当な温度で塗装しなければ、白化や刷毛の跡が残るなどといった悪影響を及ぼします。
3.下地処理が正確でなかった
外壁塗装では、塗料が密着しやすくなるように下地処理を行います。
下地処理では、高圧洗浄やサビ、油汚れを除去するケレン作業を行います。
この下地処理を怠ると、汚れが付着した状態で外壁を塗装することになります。
その結果、気泡が発生する原因につながるのです。
また、下地処理によって塗料の耐用年数が左右されるとも言われており、1日かけて丁寧に作業します。
4.乾燥時間が適切でなかった
外壁塗装は3回塗装が基本とされており、各塗装後の乾燥時間が重要なのです。
乾燥時間が適切でない状態で重ね塗りを行うと、気泡が発生しやすくなります。
塗料ごとに乾燥時間の目安は決まっていますが、時期や湿度、風通しなどの条件によって適切な時間は変わります。
そのため、塗料の乾燥時間は職人の経験が重要になるのです。
5.塗料に合った道具を使わなかった
実は、塗料によって適切な道具があります。
しかし、これを守らずに塗装すると塗料がうまく密着せず、気泡の原因となってしまうのです。
また、適切な道具を使用しても雑な塗装をすれば気泡が発生しやすくなります。
例えば、ウレタン塗料は刷毛やローラーでの塗装が不可能であり、吹き付けのみで塗装します。
ただし、ラジカル制御型の塗料は例外です。
□気泡を発見したときの対処法について
もし、外壁塗装後に気泡を発見した場合はどうすれば良いのでしょうか。
ここでは3つの対処法をご紹介します。
1.施工会社に連絡する
外壁塗装後に気泡を発見した場合は、まず施工会社に連絡しましょう。
誠実な業者であれば状況を確認し、適切な処理を行なってくれます。
2.保証書の内容を確認する
施工会社に連絡する際に、保証書がある場合はその内容を事前に確認しておきましょう。
万が一、施工会社が対応してくれなくても保証書があれば権利を主張しやすくなるのです。
3.施工会社が対応してくれない場合は第三者機関に相談する
連絡しても施工会社が対応してくれないといった場合は第三者機関に相談しましょう。
消費生活センターのような第三者機関に相談する選択肢もあるのです。
しかし、消費生活センターが再施工してくれるわけではありません。
最終的には施工業者との話し合いになりますが、アドバイスをもらえるだけでも心強いでしょう。
□ピンホールの手直しを業者に依頼した方が良い理由とは?
気泡を埋めるだけなら自分でやろうとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自分で気泡を埋めることはおすすめできません。
以下では、気泡の手直しを業者に依頼した方が良い理由をお伝えします。
1.被害が拡大する恐れがある
実は、気泡の補修は穴を塞ぐだけではありません。
気泡に水が入っている可能性があるため、しっかり乾燥させる必要があるのです。
乾燥させずに穴を埋めると、被害が拡大してしまいます。
水が入っているかどうかの判断は難しいため、施工業者に適切な補修をしてもらいましょう。
2.保証が適用できなくなる可能性がある
自分で補修するとどのタイミングでの不良なのかが判断しにくくなります。
保証が適用されない場合もあるため注意しましょう。
□気泡トラブルを防ぐための業者選びのポイントをご紹介!
気泡を発生させない、またはすぐに補修してもらうためには優良業者に依頼しましょう。
以下では、業者選びのポイントについて解説します。
1.保証を発行してくれる業者と契約する
外壁に気泡が発生したときに、無償で塗り直してもらうためには工事保証に加入している必要があります。
ただし、全ての業者が工事保証を発行してくれるわけではないのです。
契約時に工事保証を発行してくれるかどうかも確認しておきましょう。
また、工事保証の内容は業者が独自に設定できます。
そのため、保証期間と保証範囲はしっかりとチェックしましょう。
2.定期点検を実施してくれる業者が望ましい
工事保証を発行してくれる業者はアフター点検も充実しています。
アフター点検も全ての業者がしているわけではありません。
点検に訪れる頻度も業者によって異なるため、契約時に確認しておきましょう。
□まとめ
気泡はピンホールと呼ばれ、放置すると外壁の劣化を早めることになってしまいます。
気泡は塗装時の気候や希釈剤の割合が適切でなかった場合に発生しやすくなります。
また、下地処理が雑に行われたり、乾燥時間が適切でなかったりすることも原因になるのです。
気泡が発生した際には、まずは業者に相談しましょう。
適切に対応してもらえるように保証書を発行してくれる業者を選ぶことをおすすめします。
当社はアフターサービスも充実しております。
西宮市周辺で外壁塗装をお考えの方は、お気軽に当社にご相談ください。
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