□外壁塗装の色の組み合わせの考え方について
補色を組み合わせると色が引き立つため、住まいを目立たせたい場合に向いています。
反対に、落ちついた印象の住宅にしたい場合は、似た色同士を組み合わせると良いでしょう。
サイディング外壁で作られた住宅の場合は、サイディングボードの切れ目で色分けすると良いでしょう。
そうすることによって色の境界線が目立ちにくくなります。
また、外壁の角や付帯部で色分けすることもおすすめです。
中途半端な位置で色分けしてしまうと、境界線が目立ち、違和感を感じるケースがあるため注意しましょう。
ベランダだけ違う色にすることで、ベランダ部分が強調されます。
また、ベランダの色を変えることで外壁のデザインが単調になることを避けられます。
ただし、ベランダの面積や数によって外観が悪くなってしまうこともあるため、担当業者に相談しておくと良いでしょう。
基本的には外壁よりも屋根を濃い色にすると良いでしょう。
屋根は外壁よりも雨風や紫外線の影響を受けやすいため、塗装の劣化が早くなります。
そのため、薄い色で塗装すると単調な配色に見えてしまいます。
また、屋根に明るい色を用いるのはおすすめしません。
赤や黄色などを採用すると色褪せといった劣化が目立ちやすくなってしまいます。
□色を決める際のポイントは?
外壁の色を考える際には、色の黄金比を考慮することをおすすめします。
色の黄金比とは、70対25対5の割合で配色を行うことです。
メインカラーは配色の主役となりお家の印象を決める役割があります。
外壁だけでなく、ファッションやインテリアにもこの色の黄金比が活用されています。
外壁の配色を考える際には、色の黄金比の法則を使うと良いでしょう。
外壁塗装では屋根を基準に考えると決めやすくなります。
外壁をベースカラー、屋根をメインカラー、サッシや玄関ドアをアクセントカラーとして考えると統一感が生まれます。
色を考える際は、近隣住宅との調和も考える必要があります。
周囲にはない派手な色を採用すると、悪目立ちしてしまう可能性があります。
そのため、周りの住宅の色の系統を確認した上で馴染む色を選ぶことも大切です。
また、地域によっては、景観保護法によって使用できる色が限られている場合もあります。
特に観光地にお住まいの場合は、その地域の法的制限も確認しておきましょう。
表面に反射する光の量によって色の見え方は変わります。
太陽の光が当たる部分、影の部分、晴れの日と曇りの日などによって印象が変わるのです。
そのため、施工事例や実際の住宅を確認して、日の当たり方による色の変化をチェックしましょう。
□外壁塗装におすすめの色の組み合わせをご紹介!
*白とベージュ
白とベージュを組み合わせることで、温かみのある雰囲気になります。
2色の相性も良く、周囲の住宅とも馴染みやすい組み合わせです。
また、白っぽい汚れが目立ちにくい点も嬉しいポイントです。
*白と青
白と青を組み合わせることで、安心感とスタイリッシュさを両立できます。
また、清潔感や清涼感を感じられ、爽やかな雰囲気に仕上がります。
鮮やかな青を採用すると個性的な仕上がりとなり、暗い青を採用すると周囲と馴染みやすくなるでしょう。
*グレーと黒
モノトーンの定番であるグレーと黒を組み合わせることで、シックで落ち着いた雰囲気の家に仕上がります。
グレーの割合を多くすると、男性的なイメージになりすぎるのを避けられるでしょう。
*白とブラウン
白とブラウンといった落ち着いた色同士を組み合わせることで、周囲の景観とマッチします。
白の割合を少なくすると、より引き締まって見えるでしょう。
*黒とブラウン
艶消しの黒と木目のブラウンを組み合わせは、高級感のある仕上がりとなります。
両者の相性は非常に良く、組み合わせるだけでかっこいい住宅にできます。
また、金属系サイディングと木目柄の外構を組み合わせることでよりシックな住宅になります。
*ブラウンとオレンジ
ブラウンとオレンジを組み合わせることで、アクティブな印象を与えられます。
オレンジの彩度を落とすと、周囲との調和も取りやすくなるでしょう。
□外壁塗装で失敗しないためのポイントとは?
塗装業者と色選びを進めていく前に、理想の外観イメージを言語化しておくことをおすすめします。
話し合いの場で理想をうまく伝えられないと、イメージ通りに仕上がらなくなる可能性があります。
抽象的な言葉ではなく、より具体的な言葉で伝えると良いでしょう。
その場合は、カタログ上で見比べるのではなく、大きな面積で確認しましょう。
微妙な色の違いも、大きな面積になるほどその差を確認しやすくなります。
塗装後に色で後悔しないようにするためにも、A4サイズ以上の色見本で色を比較することをおすすめします。
外壁の色を選ぶ際は見た目を重視しがちですが、汚れにくさを考慮することも重要です。
そのため、汚れにくい色を採用することも一つの手です。
一般的に白や黒、原色などは汚れが目立ちやすいとされています。
一方で、グレーやアイボリー、ベージュなどは汚れが目立ちにくいとされています。
汚れが目立ちやすいとされている色でも、塗料の種類や外壁の種類によって汚れの付着を防げます。
見た目を重視するのか、汚れにくさを重視するのかをしっかりと考えた上で色を決めていきましょう。