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漆喰外壁の方必見!外壁の汚れについて解説
2023.2.13
漆喰は、日本でも昔から重宝されてきた建材で、耐用年数は100年以上と機能性がとても高く、デザイン性も優れている外壁材です。
外壁を漆喰にしようか検討しているものの、漆喰についてよく分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、漆喰外壁とメリットやデメリット、漆喰外壁の汚れの原因やその対策について解説します。
外壁を漆喰にしようか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
□漆喰(しっくい)外壁とは
漆喰とは、石灰にのりや粘土を混ぜ合わせた壁材です。
姫路城の白壁、倉敷の土蔵の白壁、沖縄の赤い瓦屋根の白い縁取り、また地中海に浮かぶ島中を白く埋める家々の外壁は皆、漆喰でできています。
このように漆喰は、昔から壁材として住居の内外で広く用いられてきました。
「漆喰の外壁」とは、左官と呼ばれる専門の職人が素材をぬり込む「左官仕上げ」の中で、漆喰(しっくい)という素材を使用した外壁のことを指します。
石灰が主な成分ですが、一般的な日本の漆喰と、西洋の一般的な漆喰では成分が異なります。
先ほどにも述べた通り、昔から寺社や民家などの壁に使われており、壁以外にも石材や瓦の接着や継ぎ目の充填剤としても幅広く利用されてきました。
重厚感や高級感などが得られるため、古くから日本の建築物全般で活躍しており、上手にメンテナンスを続けると、年月を経て非常に固くなり、100年単位の使用が可能になるのです。
□漆喰外壁のメリット・デメリットについて
漆喰は真っ白な壁をはじめとして、ヨーロッパ仕様の凹凸感ある壁は自然な雰囲気を表現し、暮らしを素敵に演出してくれます。
1つ目のメリットは、優れた調湿効果によるカビやダニの抑制です。
調湿作用があるため、カビ・ダニの発生を抑制する効果があります。
漆喰には細かな穴がたくさん開いており、この多孔質な表面で湿気をコントロールします。
梅雨の時期のように湿気の高い状態でも、お部屋の中を快適にしてカビやダニの発生を抑制する効果があります。
また、余分な水分は吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出することから「呼吸する壁」と言われています。
この湿度調節機能のおかげで年間を通し、快適な湿度に調節してくれるのが漆喰です。
2つ目は、消臭効果です。
漆喰は、防カビ効果もある上、消臭効果もあります。
強アルカリ性によって殺菌作用が高く、臭いの原因になるカビや細菌の分解を手助けします。
生活臭やペット臭の軽減に繋がるため人気が高くなっています。
3つ目は、防火性に優れる点です。
漆喰は固まると石灰岩という石になるため、燃えにくく防火性が高くなります。
不燃材料として建築基準法の中でも認められています。
もしもお部屋で失火したとしても、火がお部屋の中全体に燃え広がりづらい特性を持っているため、防火対策という意味でも漆喰はおすすめです。
4つ目は、シックハウス症候群の対策になる点です。
漆喰には、シックハウス症候群の軽減効果が期待できます。
徐々に固まっていく過程で、シックハウスの原因のホルムアルデヒドを吸着し分解する性能があるためです。
小さなお子さんのように抵抗力が低いご家族がいる方はリスク軽減に繋がります。
5つ目はデザイン性が豊かな点です。
漆喰はサイディングの外壁と比べて、デザイン性が高く、職人によって作り上げられるので、手作業ならではの味わいが演出できます。
サイディングはパターンが決まっているのですが、漆喰の外壁は全てが手作業で重厚感がある見た目になるので、こだわりの自宅が実現しやすくなります。
1つ目のデメリットは、傷が付きやすいことです。
漆喰は、石灰岩から作る消石灰がベースになっているので、傷が付きやすい素材です。
誤って傷が付いてしまうと、そのまま残って、自然に消えていくことはありません。
直すためには補修のメンテナンスが必須です。
2つ目は、汚れが目立つことです。
漆喰は白色であることがほとんどです。
そのため、汚れが付いた場合も目立ちやすくなってしまいます。
コケやカビは付きにくいのですが、土埃や砂の汚れは付着しやすいため、白に対して黒やグレー、土色の汚れが目立ちやすくなります。
3つ目は、施工できる人手が少ないことです。
誰でも良いというわけではなく、漆喰を扱える腕のよい職人を探さなければならないので苦労する可能性があります。
現代はサイディングの外壁が増えている中、漆喰を扱える職人は減っています。
メンテナンスの際は、職人探しに苦労する、又は順番待ちで、すぐには施工ができない可能性もあります。
□漆喰外壁汚れの原因とは
デザイン性や独特の質感が好まれる外壁漆喰ですが、その真っ白な見た目のためにどうしても汚れが目立つ傾向にあります。
原因としては、「ホコリ」「砂ボコリ」「排気ガス」などの付着が挙げられます。
交通量の多い道路に隣接していると、それだけ排気ガスにさらされる頻度が高いので汚れやすくなります。
もう1つの原因としては、「カビ」「藻」「コケ」などが挙げられます。
外壁表面にホコリや糞が付着し、雨水が当たって湿気を含むとカビが発生しやすくなります。
他にも環境の要因として、木やお隣と隣接している、近所に川がある、日陰の時間が多いといったことによりカビが発生し、黒ずみが目立ちやすくなります。
他にも、晴れの日は気にならなかった黒ずみが、雨によって黒ずみが濃く見えることもあります。
□漆喰外壁の汚れの落とし方とは
初期段階の汚れであれば、ブラシやタワシを用いて、水で濡らしながら擦ると簡単に汚れを落とせます。
擦っても汚れが落ちない場合は、「ホコリ」「排気ガス」が原因として考えられます。
その際は、「クエン酸」や「酢」で汚れを落としましょう。
アルカリ性の漆喰を酸性の成分で溶かすことで汚れが落ちます。
汚れの原因がカビの場合は、「塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)」で漂白しましょう。
これは塩素でカビを殺菌し、汚れを落とす方法です。
注意点として、刺激臭が発生するため、シックハウス症候群や化学物質過敏症の方は気をつけましょう。
臭いが伴ってくるため、近隣に同意を得てから作業するようにしてください。
□漆喰外壁が汚れないようにするための対策とは
1つ目は撥水防水剤です。
仕上げの際に浸透型の撥水防水剤を施し、カビの原因である水分が内部へ浸透することを防ぎましょう。
水分が内部へ入り込まなければ、壁の表面の水分がすぐに乾燥するため、汚れから外壁を守れます。
2つ目は、多孔質仕上げは避けることです。
汚れやすい原因の1つとして、汚れを吸収しやすい「多孔質」であることが挙げられます。
そのため、多孔質仕上げではなく磨き仕上げがおすすめです。
3つ目は、庇(ひさし)の設置です。
庇(ひさし)とは霧除けとも言い、玄関や窓などの開口部に設ける小さな張り出した屋根のことです。
室内への直射日光を抑える、雨の吹き込みを抑えるといった役割がありますが、雨を防ぐことで外壁に汚れがつきにくくなります。
庇を設けることにより、汚れる機会を減らすことが期待できます。
□まとめ
今回は、漆喰外壁とメリットやデメリット、漆喰外壁の汚れの原因やその対策について解説しました。
古民家など築年数が経過した古い建物が長い間、良い状態を保っているのは、漆喰の耐久性による部分が大きいです。
ただし漆喰は、ひび割れしやすく傷もつきやすいので、こまめなメンテナンスが必要です。
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