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屋根塗装と葺き替えはどちらが良い?解説します!
2022.6.7
屋根工事を行おうとしている方の中には、塗装または葺き替えで迷っている方はいませんか。
どちらを選択するかは、それぞれの費用や耐久性を考慮した上で検討する必要があります。
屋根塗装は、耐用年数である程度の塗り替え時期が把握できます。
一方、葺き替えは、劣化状況や築年数によって検討しなければなりません。
そのため、葺き替えを行うタイミングは難しく、分からない方が多いでしょう。
そこで今回は、葺き替えの仕組みやメリットとデメリット、葺き替えをするタイミング、屋根塗装と葺き替えのどちらが良いか判断する際のポイントを解説します。
これから葺き替工事を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
□葺き替えとは?
葺き替え(ふきかえ)とは、古い屋根材をすべて取り除き、下地を補修します。
その後、新しい屋根に替えます。
つまり、古い屋根材を完全に撤去し、新しい屋根を設置する工事です。
葺き替えは、同じ種類の屋根材を使用する場合や違う屋根材を使用する場合など、さまざまです。
例えば、セメント・コンクリート瓦や陶器瓦、化粧スレート・天然スレート、トタン、ガルバリウム鋼板、銅板などです。
価格や耐用年数もそれぞれ異なり、屋根材の上から新しい屋根材を重ね葺きする場合も、葺き替えに含まれます。
重ね葺きは「カバー工法」とも呼ばれています。
葺くとは、屋根を仕上げる行為で、板や瓦でおおうといった意味もあります。
一方、瓦屋根の場合は、葺き替えに似た「葺き直し(ふきなおし)」があります。
葺き直しは、古い瓦を一度取り外し、下地などの補修を行い、古い瓦を再度用いて屋根を仕上げる工事です。
葺き直しは、葺き替えよりも費用を抑えられます。
□葺き替えのメリットとデメリットとは?
*葺き替えのメリット
1つ目は、下地の劣化している部分を確認できることです。
古い屋根材をすべて取り除くため、野地板や防水紙などの下地部分がはっきり見えて作業がしやすくなります。
また、劣化している箇所や補修が必要な部分を確認できることもメリットの一つです。
2つ目は、耐久性が高まることです。
屋根材は、素材ごとに耐用年数が異なります。
例えば、重い屋根材から他の屋根材に葺き替え工事を行うことで、建物全体の負担が軽減されます。
地震によって瓦が落下したり破損したりするケースもあるので、軽い屋根材に変えることにより、耐震性が高まります。
3つ目は、雨漏りがなくなることです。
野地板や防水紙などの下地が劣化し、雨漏りが発生していた場合は、葺き替え工事により雨漏りがなくなります。
4つ目は、家の外観が綺麗になることです。
家の外観を新しくすることで、建物全体のデザインや素材などが綺麗に見えます。
つまり、屋根を変えるだけで家の印象をガラッと変えられるのです。
*葺き替えのデメリット
1つ目は、費用がかかることです。
屋根塗装に比べ、古い屋根材の撤去や下地部分の補修、足場など、それぞれ費用がかかります。
種類やグレードにより、新しい屋根材の施工費が高額になる場合もあります。
2つ目は、工期が長くなることです。
屋根塗装に比べると工期が長くなる場合があります。
急勾配の屋根は面積が広く、作業日数が長くなる可能性が十分あります。
また、高所作業の場合は危険が伴うため、強風や雨の日は作業を行えません。
3つ目は、屋根の廃材が出ることです。
古い屋根材を完全に撤去するため、廃材のホコリが舞うことで近隣から苦情が出る可能性があります。
とはいえ、工事前の挨拶や防塵対策を十分にとることでトラブルを防げます。
□葺き替えをするタイミングとは?
葺き替えをするタイミングは、主に屋根の破損やずれ、屋根の腐食、雨漏り、耐用年数を迎えたタイミングなどがあります。
*屋根のずれ
強風や地震などの影響で、屋根のずれが起きることがあります。
雨漏りや落下の危険性もあり、早期の葺き替えが必要です。
*屋根の破損
屋根が破損していると、屋根塗装では補修することができません。
屋根の破損は、雨漏りの原因となるため、葺き替えが必要なタイミングです。
*屋根の腐食
雨水やカビにより、屋根材が腐食している場合があります。
特に金属製はサビやすくなっており、下地が破損している場合も考えられます。
したがって、腐食が進行する前に葺き替えを行うことが大切です。
*雨漏り
雨漏りが発生すると建物の内部が腐食する場合もあるため、屋根塗装では補修できません。
雨漏りが起きると、早期の葺き替えが必要です。
*耐用年数を迎える
屋根材の耐用年数を迎えると葺き替えが必要です。
屋根材の主な耐用年数は、以下の通りです。
・トタン:10~20年
・スレート(コロニアル・カラーベスト):20年前後
・アスファルトシングル:20~30年
・モニエル瓦:20~30年
・ガルバリウム鋼板:30年前後
・樹脂繊維セメント:30年前後
・日本瓦:50年以上
□屋根塗装と葺き替えのどちらが良いか判断する際のポイントを解説!
*ランニングコストから判断する
ランニングコストで判断する場合は、屋根葺き替えと屋根カバー工法が適しています。
その中でも屋根カバー工法では、廃材処分費などがかからないため、葺き替えより費用が安く済みます。
そのため、屋根が10年程度もつのであれば、屋根塗装でも問題ないでしょう。
一方、30年以上使用する場合は、屋根葺き替えや屋根カバー工法が必要になります。
長期的な視点で考えると、耐久性の高い屋根材に葺き替えを行えば、途中の屋根塗装が不要になるので、その分、ランニングコストを抑えられます。
*屋根の状態から判断する
劣化の進んだ屋根の場合は、屋根材にひび割れや破損があると、葺き替えが必要になります。
表面にコケや汚れが発生すると、劣化が進み屋根が割れる可能性もあるため、早期の葺き替えが適しているでしょう。
サビで劣化した屋根の場合は、トタン屋根だと定期的な屋根塗装が必要ですが、放置するとサビの劣化が進みます。
サビが進むと塗膜の剥がれや腐食により、表面に穴が空いてしまうケースがあります。
サビが原因で起きる劣化は、雨漏りが起きる場合もあるため、葺き替えが適しています。
屋根から雨漏りが発生している場合では、屋根材の下にある防水シートが破損している場合もあり、建物の内部が腐食する可能性があります。
したがって、雨漏りの発生は葺き替えが適しています。
棟板金が劣化している場合は、強風や台風などで棟板金の剥がれや劣化が進み、剥がれることがあります。
築年数が20年以上になると棟板金の下地が腐食し、棟板金が飛んでしまうこともあります。
そのため、屋根塗装では改善されず、葺き替えが必要です。
屋根塗装を2回行っていても屋根材の劣化が進行している場合は、塗料が密着しにくく葺き替えが適しているでしょう。
□まとめ
葺き替えは、下地の劣化している部分を確認できる、耐久性が高まる、雨漏りがなくなる、家の外観が綺麗になるなどのメリットがあります。
葺き替えをするタイミングとしては、主に屋根の破損やずれ、屋根の腐食、雨漏り、耐用年数を迎えた場合などです。耐用年数は使用する屋根材により異なります。
屋根塗装と葺き替えのどちらが適しているかについての判断は、ランニングコストや屋根の状態から判断できます。
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