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コロニアル屋根の屋根塗装について解説します!
2022.5.24
住宅を購入した時と比べて、屋根の色が褪せてきたり、コケが生えてきたりして困っている方はいませんか。
日々紫外線や雨風にさらされていることで、次第に劣化してしまったため、綺麗な状態に戻したいとお考えの方は多いのではないでしょうか。
今回は、建物の屋根の中でも特にコロニアル屋根の屋根塗装についてご紹介します。
□コロニアル屋根って何?
そもそもコロニアル屋根とは、どういったものか分からない方も多いのではないでしょうか。
一見同じ見た目をした屋根をスレート瓦と呼んだり、コロニアルと呼んだり、他にもカラーベストと呼んだりと、どれがどの種類の屋根なのか、なかなか違いが分からないですよね。
このようなさまざまな種類がある中でも、スレート瓦の一種であるコロニアル屋根についてご紹介します。
コロニアルとは、クボタ松下電工外装株式会社から販売されている屋根材の商品の名前です。
スレート瓦の中で特に多くの建物に普及したため、代表するものとしてコロニアルが使われるようになったのです。
他の日本瓦と比較して、軽量かつ価格が安いこと、また色彩が豊富にあり種類も多いことが、他の屋根材よりも多く普及した理由として挙げられます。
内容成分の85パーセントがセメントで、15パーセントが石綿で構成されていて、厚さは4.5ミリメートルとかなり薄く、軽量であることが特徴です。
□コロニアル屋根のメリットを紹介!
次に、コロニアル屋根のメリットをご紹介します。
コロニアルのメリットとしては、主に以下の6つが挙げられます。
・費用が安い
・工期が短い
・施工がしやすい
・耐震性に優れている
・耐用年数が長い
・豊富なカラーバリエーション
それではそれぞれのメリットについて、順番に見ていきましょう。
1つ目は、施工にかかる費用を抑えられることです。
コロニアル屋根にはさまざまなメリットがありますが、その中でも特に魅力的なのは瓦屋根と比べて安価であることでしょう。
一般的な日本瓦の施工単価が10000円程度であることに対し、コロニアル屋根であれば6000円程度で施工可能です。
そのため、一般的な住宅でとても取り入れやすく人気の屋根となっています。
2つ目は、工期が短いことです。
葺き替え(ふきかえ)はもちろん、カバー工法を用いれば1週間から2週間程度で施工できます。
比較的すぐにリフォームが完了するので、工期が短いという点もコロニアルの持つ大きな魅力と言えます。
3つ目は、施工のしやすさです。
屋根材の中で最も普及しているため、ほとんどの施工会社で施工対応しています。
また、施工会社自体も施工経験が多く、メンテナンスも気軽に任せられるでしょう。
4つ目は、耐震性に優れていることです。
万が一震災が起きた場合は、建物が倒壊するリスクは建物の重量によって左右されます。
コロニアル屋根であれば、他の屋根材よりも軽いため重心が低くなり、建物への負担も少なく地震による揺れを抑えられます。
5つ目は、耐用年数が長いことです。
一般的にコロニアルの耐用年数は、30年から35年と言われています。
他の屋根材と比べてもこの年数は長く、耐久性の高さが分かりますよね。
セメントとパルプ繊維を混ぜて形成されたコロニアルは、パルプ繊維の持つ強い粘りが強固な結合を生み出し、結果的にコロニアルの耐久性を高めているのです。
6つ目は、豊富なカラーバリエーションが豊富なことです。
似たような色の中でもさらに細かく種類が分けられていて、その中から好きなデザインのものを選べます。
和風、洋風も問わずマッチするため、デザイン面の観点でもコロニアルが使用されることは多いです。
□どうやって劣化しているか判断する?
建物における屋根は、日頃から常に紫外線を浴び続け、雨や雪が降った時には常にそれらの影響を受けています。
そのため、傷んでくるのも早く、外壁などと比べても屋根の方が傷んでいるケースはとても多いです。
特に、新しく家を建ててから、もしくは塗り替えをしてから10年以上経過している場合は、塗装の塗膜が密着不良を起こし剥がれてきます。
また、塗膜劣化によって粉状になってしまうことで、防水効果もなくなってくるでしょう。
これらの屋根の不具合によって起こる問題は、さまざまあります。
真っ先に考えられるのが雨漏りです。
屋根を保護する役割を持つ塗装が剥がれてくると、屋根材が劣化していき雨が建物内部に侵入しやすくなります。
雨漏りが起こってしまうほど屋根材が劣化してしまうと、塗装だけでは補修できなくなるので注意が必要です。
このようなトラブルを防ぐためには、屋根の劣化状態を確かめることが重要です。
そこで、具体的な劣化状態についてご紹介します。
1つ目は、色褪せです。
紫外線や雨風にさらされることで、徐々に屋根表面が色褪せてきます。
この色褪せは劣化の初期段階なので、この時点で問題を確認し対処しておくと後々のトラブルを防げるでしょう。
2つ目は、塗膜の剥がれです。
屋根表面の劣化がさらに進むと、塗膜が剥がれてきます。
この状態になってしまうと、防水性がかなり低下するだけでなく、水を吸収してしまうためどんどん劣化が進んでしまいます。
3つ目は、苔やカビの発生です。
屋根の中でも日当たりが悪い箇所で苔やカビが発生しやすいです。
苔やカビがあることで見た目が悪くなることはもちろん、放置していることでさらに繁殖が進み、耐久性の低下や水切りが悪くなることがあります。
4つ目は、ひび割れです。
強風の影響で飛来物が当たった時やアンテナの設置工事などの際に、屋根に乗ることが多いとひび割れてしまうことがあります。
このひび割れした部分から雨水が入り込んでしまい、雨漏りにつながるケースも少なくありません。
小さなひび割れから雨水が侵入するので、こまめな点検が大切です。
これらを参考に、定期的にご自宅の屋根の劣化状態を確認しておきましょう。
□コロニアル屋根の塗装手順を紹介!
ここからは、コロニアル屋根の塗装手順をご紹介します。
*高圧洗浄
まずは、高圧洗浄です。
藻や苔、古い塗膜などを高圧洗浄で綺麗に落としておくことが、その後の不具合を起こさないことに大きく影響します。
それだけ高圧洗浄は重要な作業と言えます。
高圧洗浄をした後は十分に乾燥させ、棟板金(むねばんきん)などの金属部分はサンドペーパーを利用して、錆や旧塗膜を削り落とす作業を行います。
また、ひび割れ部分がある場合は、コーキングで補修して、棟板金の釘が抜けている場合は釘を打ち替えていきます。
*下塗り
次に、上塗り塗装面と下地の密着性を高めるために、下塗材を塗っていきます。
下地が劣化している場合は、下塗材の吸い込みが多くなるため、複数回塗り重ねることもあります。
*タスペーサーの挿入
コロニアル屋根において、「縁切り」はとても重要になります。
これを行わないと瓦と瓦の間に湿気が溜まってしまい、劣化が進み建物内部まで腐食が進んでしまうこともあります。
そのため、下塗材の後にタスペーサーという縁切り材を使って、塗装表面を傷つけずに縁切りをおこなっていきます。
*上塗り
最後は、上塗り作業です。
上塗り作業で使われる塗料は、実際に完成後の色を塗る塗料となっていて、ローラーやハケを使いながら、2回から3回かけて丁寧に塗布していきます。
□まとめ
今回は、コロニアル屋根の屋根塗装についてご紹介しました。
コロニアル屋根は、とても多く普及しているためご自身の住まいがコロニアル屋根だという方も多いでしょう。
そんなコロニアル屋根を塗装する際は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
西宮市周辺で屋根塗装をお考えの方は、お気軽に当社までご相談ください。
西宮市・尼崎市・伊丹市の外壁塗装&雨漏り修理ならDOOR
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