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たなかブログ ~第5回~ 塗料ってなにでできてるの?
2018.4.26
今回は塗装の基礎知識について勉強しました。
まずは塗装に使われる塗料の成分についてです。塗料には塗膜になる成分である固形分と塗膜にならない成分である揮発分に分けられます。固形分は樹脂・顔料・添加物の3つから成り立っており、揮発分は水か溶剤となっています。
それでは最初に固形分の樹脂について説明します。樹脂とは最終的に塗膜となる成分であり、アクリル樹脂・ウレタン樹脂・シリコン樹脂など、これら多くの種類が塗料の性能に影響を与えます。また、これらの原料は殆どが石油から作られています。
次に顔料です。顔料には主に色を付ける着色顔料と塗装に厚みを持たせる体質顔料の2つがあります。着色顔料の代表的なものは、二酸化チタン(白)や酸化鉄(赤錆色・黄土色)などがあります。そのほかにも金属の錆防止や遮熱性などで特殊な機能の顔料もあります。
そして、次に添加剤についてです。こちらは主に職人さんが施工しやすくするために使用します。よく使われる添加剤は、塗りやすいように粘度を調整する粘度調整剤・塗料が腐敗しないようにする防腐剤・塗料製造や塗料時に抱き込む泡を消す消泡剤があります。この消泡剤を添加しないとピンホールというクレーターのような小さなデコボコの穴が発生してしまいます。また、季節や地域によって使われる凍結防止剤や塗料の乾燥を促す乾燥促進剤なども使われています。
最後に揮発分のものについて説明します。
こちらは固形分の樹脂に流動性を持たせる成分があります。塗装後は揮発し、残った固形分が塗膜を形成します。塗膜にならない成分には水・弱溶剤・強溶剤の3種類があり、それぞれを使用した塗料が水系塗料・弱溶剤系塗料・強溶剤系塗料と呼ばれます。
これらを塗料メーカーが指定する標準塗装仕様に従いながら下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りをすることで塗料本来がもつ性能効果や耐久性が最大限に発揮されるようになります。
今回はここまで
次回も塗装に関する基礎知識について上塗り材や下塗り材からまた学んでいきます。