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たなかブログ ~第4回~ 外壁の種類 part2
2018.4.24
本日は昨日の続きから始めます。
昨日は窯業系サイディングについての話でしたが、サイディング外壁には他にも金属系サイディングと合成樹脂系サイディングがあります。
合成樹脂系サイディングは日本ではほとんど扱われておらずカナダなどでよく使われているようです。
そして金属系サイディングです。材質はガルバリウム鋼板とアルミ合金製が主流です。特徴として、耐久性が高く凍害に強いことが挙げられます。また、軽量な素材である為、耐震性にも優れています。欠点としては、衝撃に弱く傷がつきやすい、素材が金属のため錆が発生してしまう、熱に弱く変形する恐れがあるなどがあります。周辺の住宅には家と家との間隔があまり広く取れない住宅の隙間部分の外壁に使われていました。
続いての外壁素材はALCというものです。こちらはスウェーデン発祥のコンクリート素材です。軽量気泡コンクリートとも呼ばれ、気泡などの空隙部分が全体の80%を占めており、比重0.5と軽量なのが特徴です。空気が多く含まれており遮音性・保湿性が高く、耐火性にも優れています。しかしながら吸水性も高くなっているため必ず塗装による防水処理が必要となります。
この素材は主に鉄筋造りやRC造りの屋根や外壁に多く使われています。ジョイント部はシーリング材で防水されているので劣化をすると吸水の原因となりますので注意が必要です。
次の外壁素材はタイルです。タイルは外壁以外にも床や内装などにも古くから使われている素材です。耐久性や耐水性、耐候性が優れており、耐用年数が長いのが特徴です。注意点としては、年月の経過と共に素材が劣化すると割れや剥がれが発生し、下地の木材を腐食させたり、剥がれ落ちる恐れもあるので定期的なメンテナンスは必要です。
最後に木外壁がありますがこちらは和風の住宅でよくつかわれています。しかし街中では施工性がよく安価なサイディングの方が多く使われています。経年劣化が進むと板の反りや割れなどが起きます。長持ちさせるには防腐剤や塗装などの定期的メンテナンスが必要です。