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たなかブログ ~第2回~ 屋根の種類
2018.4.18
今回は屋根材について勉強しました。
屋根材において住宅で多く使用されているのはスレート屋根であり、その特徴として厚さ4.5mmと軽量の為、建物への負荷が少ないという点から耐震性に優れている素材です。また、色や形状が豊富であるため人気の屋根材となっています。しかしながらこのスレート屋根は寒さに弱いため寒冷地域では使用されていない素材であります。
この素材は85%がセメント、15%が繊維等でできています。主成分はセメントですがこのセメントそのものには防水性がありません。工場出荷時には表面をアクリル樹脂塗装という加工がされていますが、この加工は耐久年数5~7年ほどとなっており10年を経過すると耐久性が著しく低下します。そのため塗装による防水強化が必要な素材です。
次に、戦後一番多く使用されたセメント瓦というものがあります。こちらはスレート瓦より厚みがあるので遮音性・断熱性能が高いのが特徴です。この素材はセメントと川砂のモルタルが原料です。こちらもセメントそのものには防水性がないので塗装による定期的なメンテナンスが必要です。
セメント瓦の種類の中にはモニエル瓦というものもあります。ヨーロッパ発祥の瓦で表面に「スラリー層」というセメントの粉が薄く吹きかけてあります。劣化するとそのスラリー層に汚れが付くことが多いです。そのため塗装をする際にはこのスラリー層をできるだけ取り除いてから施工をすることがとても重要になります。
また、和風の住宅でよく目にするのが和瓦です。こちらは粘土を瓦の形にして乾燥させ、高温で焼き上げて作る瓦です。屋根材の中でも最も耐久性が高いと言われています。和瓦には寺社などで使われているいぶし瓦や、焼き上げる際に表面に釉薬を塗る釉薬瓦などがあります。
最後に金属屋根です。こちらは名前の通り金属の瓦で、その金属素材によって「ガルバリウム鋼板」、「銅板」、「カラー鉄板」などの種類があります。この瓦は屋根素材の中で最も軽いので施工がしやすく、耐震性に優れています。耐熱性と耐水性は素材そのものの特徴として高いですが、断熱性については金属材料のみでは期待できないです。また、材料が薄いものであれば遮音性も期待はできないです。金属ですので経年劣化により錆が発生するので、防水加工や防錆加工などの定期的メンテナンスが必要となります。
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